2か月ほど前にLenovoから発売されたAMD初の統合プロセッサFusionAPU・E-350を搭載した14インチLED液晶モバイルノート。
1ダイの中にデュアルCPUコア/GPUコア/ノースブリッジの3機能を統合したもので、サウスブリッジに相当するA50Mコントローラーハブと組合わせて使われる。
VAIOからの買い替えでお客様から環境移行依頼を受けたので触ったインプレッションを少々。スペックは下記リンクの通り。
http://www.pcworkman.com/pdf/g475.pdf
まず価格にびっくり。
5月末時点で3万円台前半で購入できる。スペックから考えて数年前では考えられない価格だ。コスパは高いと言わざるを得ない。
メモリ容量は2GB足して合計4GBに容量アップした。増設後はそこそこ不満の無い速度で動作するが、2GBのままだと、けっこう「もっさり」している感じが強い。
内蔵メモリコントローラーはデュアルでなくシングルチャンネルなので、既存の2GBモジュールとの相性はシビアにならなくて良い。なおビデオメモリで300MB強取られるので、予算に余裕のある人は最初から4GBモジュールを増設してもOK。
CPUは1.6GHzのデュアル動作でエクスペリエンス・インデックスは3.8。
もう少し速いクロックが欲しい気もするが、CPU動作をモニターしてみると両コアが100%で動作し続ける事は普通に使っている場合ほとんど無いので十分なのだろう。
特筆するのはモバイルノートPCとしてのGPUの描画性能の高さ。
DirectX11に対応しているRadeonHD6310/GPUなので、そこそこゲームも出来るだろうし、普通に使って不満が出る事は無いのではないだろうか・・。
発熱もかなり少なく、使い続けてもPC自体がほとんど熱を持たないのも評価できる。
ただしCPUファンが回りっぱなしなので排気音が気になる人も多少居るかもしれない。
これは後々のBIOSのアップデートで変更になる可能性がある。
4GBメモリでも少し動作が「もたつく」感じがするのはCPUの処理速度の問題では無く、HDD自体のアクセス速度の問題だろう。
現状はHGST製の250GB/5400rpmのHDDが搭載されAHCIモードで動作している。
A50MのSATAコントローラーはSATA3.0(6Gbps)規格対応なのでもったいない気がする。
厳密にはBIOS側の対応が必要かもしれないが、SSDに載せ替えれば現状でも処理が速くなり不満が無くなるはず。
とにかくAMD初の統合プロセッサはかなり完成度が高いと思う。
某メーカー製ノートPCのように描画性能を上げるためにnVIDIAのGPUチップを無理に積んで熱くて壊れやすいノートPCよりはシンプルで格段に良い・・というのが個人的結論。
でも、よく考えたらAndroidスマートフォンより安い・・
ノートPCも2年ごとに買い替える時代になったわけですね。