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Dell Dimension2200 起動しない

起動しなくなっても当たり前。と言いたくなる2002年に発売されたインテルi810eチップセット搭載モデル。10年モノだ。
普通ならお買い替えを勧めるのだが、仕事でお使いになっていて直らないと困るという事で修理をお引き受けした。
動かしているのはDOSモードで動作するCADソフト。なるほどねぇという感じである。

症状はエラービープ音が6回鳴り、リヤパネルの診断LEDは黄色×2+緑×2が点灯して起動しない状態。
DELLの場合サーバー機PowerEdgeなどもそうだが、一見、診断LEDが付いていてエラー原因の切り分けの時に親切な気がする・・しかし、これが当てにならないケースが多い。

http://supportapj.dell.com/support/edocs/systems/dim2200/codes.htm

まず疑うのはメモリモジュール。
デルの場合M/Bエラーの診断表示でもメモリの交換で直るケースが多い。
だが今回は検証用のPC133/256MB(128Mbitチップ)モジュールと交換しても症状は変わらずNGだった。ノースブリッジがクラッシュした可能性もある。

M/Bを交換したほうが早い・・と思い。仕様を見ていて気がついた(当たり前か・・)
このモデルはBステップの810Eチップセットだったのです。
付いているCPUはTualatinコアのCeleron1.3GHz。

ファイル 69-1.jpg

何とか815EのBステップモデルGigabyte/GA-6IEMを探しだして交換。

http://www.gigabyte.com/products/product-page.aspx?pid=1379#sp

と思いきや、ビス穴の位置はmicroATXで同じだがボードの幅が合わない!デルのオリジナルボードより3cm程幅が足りないのである。
ボードがビス止めなら問題はないが、オリジナルはフロントパネルに付けられているステンレスの板バネがボードを後方に押し付ける圧力を利用して固定される様になっている。

うーん。どうするか・・。そこで、早速大好きな100円ショップへ行き何か使えるモノが無いかウロウロ探してみた。
ボードと板バネの間にスペーサー的にあるモノをかまして、圧力を得るようにした・・・。

ファイル 69-2.jpg

何かと言うとキッチングッズ「クッキーの焼き型」なのです。ウサギとクマがセットで100円。ステンレス製で厚さ・幅もバッチリ。
ウサギとクマ、どっちを使うか迷ったが(;´∀`)ウサギさんに決定。耳の部分がクマより長いので、ステンレス板バネが耳の間に収まり丁度よいテンションが得られる。
押し潰されるので太ったウサギ顔になるが、PCの為に我慢してもらおう(^_^;)

フロントパネルのSW/LEDはバラの配線コネクタを使い接続した。パワーSW/パワーLED/ハードディスクLEDの3系統のみでリセットSWは無い。
そして無事にボード交換は終わった。

ファイル 69-3.jpg ファイル 69-4.jpg

815Eでもチップセットドライバは、とりあえずそのままで大丈夫なので、ボードを替え他のデバイスを付けて電源を入れればエラーも出さずに無事起動する。
起動後に他のデバイスドライバを入れ替え終了。

それにしても512MBのメモリでもTualatinは速い。XP/SP3がなんのストレスもなく動いている。Pentium3ではなくCeleronなのに・・・。

最近NetBurst系のモタモタPC修理が多いので、尚さら「キビキビ感」を感じることが出来る。さすがP6だなあ、10年モノでもまだまだ使える。