以前、不良コンデンサー問題で話題になった2003年発売のスリム型デスクトップ。もうすぐ発売から10年が経とうとしている。
企業ユーザーも多い機種だが、今回のGX270も某大企業の製品検査システムで使用されているようだ。
ご覧の通り、CPU周りやメモリ周りの電源回路のコンデンサの殆どが膨張・破裂している。交換したのは計15本。
見た目問題無くても同回路・容量のコンデンサを全てSUNCON製へ交換した。
苦労したと言う訳ではないが、イライラしたのがクーラーのリテンションの脱着作業。
樹脂製のプッシュピンで止めているのだが、年数が経った物は硬くなり割れてしまう事もある。
外さないでも交換作業が出来無い事はないが、どっちが良かったかは微妙・・。何とかピンを破損せずに脱着できた。
コンデンサー交換後は無事起動した。
それにしても、ここまで酷くなる前に症状が出なかったのだろうか・・OSや基幹プログラムのフリーズなどが頻繁に起きていたはずだ。
これ以上酷くなると、MOS-FETやショットキーダイオード等のチップ類の破損・焼損に繋がる可能性が大きいので、「挙動がおかしい」と感じたらなるべく早く修理に出して欲しい。