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QDI P6I440BX 起動しない

懐かしのインテル440BXチップセット搭載のQDI製M/Bを使った研究分析専門向けにCWL Systemsというアプリメーカーが組んだオリジナルPC。
OSはWindows98SE/英語版で、CPUはなんとSlot1のKatmaiであ~る。

http://www.pcworkman.com/pdf/qdi_440bx.pdf

ファイル 52-1.jpg

現状はBIOSが「起動しない」状態で持ち込まれた。まず疑われるのは電源ユニットとCPU/マザボだろう。製造から10年近く経ったものなので、どれも寿命で破損している可能性はある。

CPUファンが異音を出しながら不安定に回転していたので、まずはCPUを交換・・するとPOST音が鳴って起動したが・・BIOSは表示されない・・でWindows98が起動した!?
こういう仕様なのか??

CPUクラッシュは確実なので、この状態でほかのパーツを検証した。電源は12Vが不安定(一応DELTA製)で交換。まあ、10年間ご苦労さんって感じですね。(^_^;)

ビデオボードはMatroxG400を搭載したMA16DG。
これも試しにGeForceのカードと交換してみると、BIOS画面が表示されるようになった。もしかするとこのカードはTV出力用のファームウェアを書き込んでしまったモノなのかもしれない。
CMOSをクリアしてBIOS画面も設定出来ないと困るので、これも交換。やっと安定して起動するようになった。

ところで、オリジナルM/BはPentiumII対応だが、このシステムはPentiumIIIの500MHzがのっている。BIOSがカスタマイズされているのかなあ・・
詳しい資料もないし、まあいいか・・

困ったのはCPUファン。交換したのはサーバー向けモデルだったので、ヒートシンクは大型だがCPUファンが無い。で、改造を施してOwltechの60mmファンを取り付けた。
この向きだとノースとメモリモジュール両方冷却できますね。(^_^;)

ファイル 52-2.jpg ファイル 52-3.jpg

PentiumIIIと言えども、負荷をかけるとCPUファン無しでは触れない程度まで熱くなる。ケース内のエアフローがスムースなら問題はないとは思うが・・

このPC、デフォルトで64MB!のメモリ容量だが動作は軽快。余分なソフトなどなく、研究解析のシステムだけなので気持ち良いくらい速く動作する。

それに比べ昨今のシステムはなんてリソース食いなのだろう・・