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hp ProLiant ML110 G4 メモリー交換

いつもお世話になっているOA商社さんからの修理依頼。
hpのエントリーサーバー機でSATAのRAIDボードSmartArrayE200でRAID1が組まれている。

HP ProLiant ML110 G4 仕様

症状はBIOS画面の後で再起動がかかってしまうという症状。

ファイル 83-1.jpg

いつもながら法人さんの修理は気を使う。データの保護が最優先なので・・。
症状からするとハード障害には間違いないので、とりあえずRAIDカード他を外しハード構成を最小限の状態にしてからメモリチェックから始めると早速エラーが発見された。

ファイル 83-2.jpg

メモリはDDR2/ECC付きSamsung製モジュールのデュアルチャンネル動作で512MB×2の1GBを搭載している。
エラーを出しているのは1枚だけだが、サーバー機ということもあり2枚一緒にKingstone製ECCモジュールと交換、BIOSも無事起動した。

ファイル 83-3.jpg

修理とは関係ないが、修理に持ち込まれるタワー型モデルで2台以上のHDDが取付けられているモデルは必ずと言っていい程、取り付けスペースに余裕があるのにHDDが密着して取り付けられている。(一枚目の写真)

発熱する部品としては好ましくない取り付け方なので、必ずコントローラー基板側の下には空気の流れるスペースを取るようにしたい。

ファイル 83-4.jpg

今回も5インチベイに余裕があったのでHDD同士を密着させないよう空間を作るためメインドライブを移動した。(最後の写真)
ちょっとした気遣いだが、こういう事がパーツの寿命を伸ばすのに繋がる。

BIBLO NB18CAK IGP320M 再リフロー

皆様、あけましておめでとうございます。

昨年度は多くのお客様から修理のご依頼を頂き、とても感謝しています。
本年も誠意のある修理作業をしてまいりますので、宜しくお願い致します。

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さて、2012年度の投稿第一弾は、月並みになってきた感のある再リフローだ。
修理したのは2003年春モデル・AMDプラットフォームのBIBLO/NBシリーズ。
今回修理した機種はシリーズ後発のモデルの様で、カタログには掲載されていない。

FMV BIBLO NBシリーズ仕様

CPUがAthlonXP1600+から1800+に変更されている。モデル番号通りという所かな。
症状は毎度おなじみ、電源は入るがCPUファン以外の反応が全くない状態。

ATIとNVIDIA製のチップセットでこの症状の時は、殆どチップセットの半田クラックと考えて間違い無いだろう。
分解して行くとキーボード下に古いコーヒーをこぼした跡があったがM/Bまでは達していなかったので原因からは除外。

ファイル 82-1.jpg ファイル 82-2.jpg

症状からノースのIGP320Mが逝っている可能性が大きいので再リフロー作業をし、仮組みで電源をいれてみると無事BIOSがあがった。

ファイル 82-3.jpg ファイル 82-4.jpg

サウスブリッジは懐かしのAli製M1535だ。その右横にあるのがFUJITSU独自のACPI制御チップ。

余談だが、他社製、又はOEMバージョンのWindowsをクリーンインストールすると「不明なデバイス」としてこのACPIデバイスが表示されてしまい、悩む事がある。
富士通のUSサイトから単体でこのチップのドライバーがダウンロード出来るので覚えておくと良い。

最後にハンダ剥離再発防止のためIGPの熱対策を行った。

ファイル 82-5.jpg

元からキーボード下の鉄製フレームの一部がIGPの上に被さる様に折り曲げてあるが1~2mmの隙間がありIGPに直接接触していない。
本来ならばIGPに密着させて、熱を逃がす構造なのではないかと思う(推測です)

大した放熱は無いと思うが、念の為IGPと鉄板の隙間にアルミシートを押し込み密着させ、振動で動かないようにシリコングリスを流し込み固定した。

この状態で暫く負荷動作させてみたが、熱がうまく伝わってフレームの鉄板が暖かくなる。これにて作業終了。

再リフロー修理の場合、作業の後に出来る限り原因部分の放熱・冷却対策をしておかないと、かなりの確率で再発の可能性があるので注意したほうが良い。

FMV LX50J 起動しない API2PC10電源修理

故障が多いと言われている富士通LXシリーズ一体型モデル。
一体型デスクトップPCでは主にNECのVR500系と今回の富士通LX系の修理が多い。

NECの場合は主にM/Bのコンデンサが膨張・破裂するが、FUJITSUは電源ユニット内の2次側コンデンサーがダメになる。

ファイル 81-1.jpg ファイル 81-2.jpg

今回の修理PCも埃による熱暴走と、電源ユニットのコンデンサ不良による起動不能のダブルパンチ。
埃の詰り方も写真の通り半端じゃない。かなり酷い状態だった。

電源LEDは点くが、全く無反応の状態。電源ユニットのコンデンサは二次側を5本SUNCON製に交換した。

ファイル 81-3.jpg ファイル 81-4.jpg

交換後は無事起動した。
FUJITSUのLXシリーズの場合は酷い状態だと、さらにM/Bまで逝ってしまうケースも有るようなので注意したい。

ファイル 81-5.jpg

電源に関してはAcBel製でAPI2PC10というモデル、コネクタはATX仕様だが筐体は特殊な形状。モニター用に12V出力が分岐配線されているが、加工すれば汎用のATX電源でも転用して交換可能な気がするが・・無理か(^_^;)

17インチモニター用の電源込みで、総出力170Wは負荷を考えると元からかなり厳しいのではないだろうか・・・。

NEC PC-VL570/K XPへダウングレード

標準でVista HomePremiumがインストールされているPCをXPにダウングレードしたいという依頼案件。
IntelG33 + ICH9DHでCore2Quad/Q6600がオリジナルで載っているモデル。
当時にしては高級なスペックですね。

ちなみにXPに変更する理由は・・Vistaが嫌い・・の一言だそうです。(^_^;)

ファイル 80-1.jpg

何て事はないように思える作業だが、気を付けなければいけないのはBIOSデフォルトでAHCIが有効になっていること。
っていうかSATA動作モードはAHCI固定になっていて変更できない。
普通にXPをインストールすればHDDを認識しないか、又はブルースクリーンになる。

ファイル 80-2.jpg

F6ドライバーインスト用にUSB/FDDを接続してインストールを始めたがUSB/FDDを認識しない・・なんで?

BIOS設定を見てみるとUSB Strage Device Configurationでデバイスのタイプをイチイチ選択しなければならないようだ。デフォルトのAutoではUSB/FDDを認識しない。

ファイル 80-3.jpg

当然Floppyを選択して再度インストール開始!・・またダメだ~。
BIOS上でTEAC FD-05PUB と認識されているのに・・
それなら・・と、Forced Floppyに変更し3度目の正直でインストール開始!

ファイル 80-4.jpg

今度は無事認識され、F6ドライバーをインスト出来た。
何のためにAuto選択ポジションなのかが意味不明。バグなのだろうか?

あとはXP用のデバイスドライバー集め。
チップセットとビデオドライバーはIntelなので問題無いだろう。
LANチップはIntel82556で同じインテルからDL出来るので問題無し。
残るRichoのCardBusドライバーとRealtek/ALC262用サウンドドライバーだが、NECのサイトから持って来ることが出来る。

サウンドドライバーは他のノートPC機種向けのものを探して欲しい。
他機種用だがインストールは可能です。

LOOX T70H PentiumM BGA 再リフロー

以前CPUファンエラーで修理したPC。今度はブルースクリーンになり起動しなくなった為、再入院することになった。
CPUファンは元気に回っているので、今回の不具合原因ではないようだ。

http://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=63

持ち込まれた時はBIOSも起動できない状態。CMOSをクリアしてBIOSは起動するようになったが、通常起動・セーフモード共にブルースクリーンが出て再起動がかかる。

ハードエラーには間違いはないようだが、メモリテスト・HDD/SMARTテスト共にエラーは無く異常は見られなかった。

試しに別のHDDにWindowsXPを新規でインストールしてみると最後まで行かずにインストール中にブルースクリーンで止まってしまう。
このエラーはメモリ不良の時によく出るものだ。しかし、メモリは正常だという事は事前のテストで分かっている。

ファイル 79-1.jpg

そうこうしている内に、再度BIOSが立ち上がらなくなる・・(^_^;)・・何故・・?

パーツを分解していくと、PentiumMのCPU/BGAパッケージ左端中央付近にヤニの吹いた跡が見つかった。(写真は拭き取った後です。うすく半楕円型の跡が分かると思いますが・すみません。)

ファイル 79-2.jpg

このLOOXを使ったことのある方は分かると思うが、ネットブックなのに膝の上に置いて使えない程、CPU/メモリ周りが加熱する。
BGAパッケージの半田が割れてもおかしくはないので、CPUを再リフローしてみた。

ファイル 79-3.jpg ファイル 79-4.jpg

仮組みの状態で起動させると無事BIOSがあがり、今度はWindowsもブルースクリーンを出さず無事に起動した。
ただし・・ユーザープロファイルがクラッシュしている様で正常には起動せず、Tempアカウントでの起動となった。
レジストリファイルもかなりダメージを受けているようだ。

ファイル 79-5.jpg

さらに悪い事に、Administratorのプロファイルもクラッシュした様でセーフモードでの管理者権限の変更もできなくなってしまった状態だ。もはや打つ手はない・・・。
通常ならデータを退避してOSリカバリーをするしか無いだろう。

今回は不幸中の幸いか、前回のファン修理の時に正常動作時のイメージをバックアップしてあった為、その時点までインストールされたプログラム関係を復旧することが出来た。新しいデータファイルは無事なので、予めコピーして追加で書き戻す。

久しぶりにデータバックアップの大切さを感じた修理でした(^_^;)