Antec製キューブ型MicroATXケース「Aria」に付いている300W出力の電源ユニット。モデル番号はAR300。
CPUファンに当たる部分がカットされている特殊形状で、通常規格の電源では置き換えが出来ないという理由で修理する事になった。
電源ボタンを押しても無反応の状態。
特殊法人さんが光学機器メーカーから購入した特注PCらしく、解析ソフト等がインストールされ、検査機器接続用のシリアルボードなども増設されている。
MBは珍しいIntel製D101GGCでCPUはPen4の630(530かな?)だ。
うーん。どっちにしても厳しそう。
分解してみると、酷いもんだ。
ツェナーダイオードは焼損し、チップ抵抗も飛んでいる・・
おまけにランドが浮いて剥がれてる・・
その他にも、5VSBの平滑コンデンサーを始め、周辺部の電解コンデンサーも全滅で交換。
幸いなことに剥がれたランドは浮いていただけで、まだパターンに繋がっている状態。1層基板なので何とか修復が出来た。
交換したのは下記のパーツ。
焼損したチップ抵抗は余裕のあるモノに変更した。
(手持ちが1Wのものしか無かったので・・)
R29 / 5.6Ω 1206
ZD4 / 1N4746 18V 1W
EC4 / 100μF 50V
EC3 / 22μF 50V
EC6 EC7 / 1000μF 10V
交換後は問題無く起動、復活した。
各電圧は安定しているので問題ないと思われる。
どうやら、この電源はCWTのOEMのようだ。Antecで作っているものではないらしい。他のAntecの製品も自社でなくCWT製なのか?
動作試験中の写真。ブルーのLEDイルミネーションがとても綺麗。
ケースもしっかりとアルミ製で作られていて、剛性がある。
かなり静かなPCが組める感じのケースだ。