今回も10年来のお付き合いの地元法人さん&NASの修理依頼ですが、法人さん問わず個人マニアの方で、このモデルを使っている方が多いのでは・・?
という感じのアイオーデータ製RAID5/NAS HDL-GTRシリーズでのトラブル。
症状としては、「ピーポー音」と共に、ステータス異常の赤ランプが点灯するという状態。
担当の方曰く数カ月前にRAID5構成のHDD4台の内、1台がクラッシュしてHDDを交換した経緯が有るという事。
「HDDの脱着ロック解除キー?って必要なの?」と御客様から言われてしまった・、
結果、筐体後部を分解して手動でロックバーを浮かせてHDDを取り外す事に・。
HDDは500GBのSeagate製で、ST3500418AS(Barracuda7200.12)がオリジナルでは4台だったらしい・・が。
・・もしかしてファームに問題が有るモデルじゃないのかな?・。
調べると、やはりファームがCC44で問題の有るバージョン。
おまけに以前に交換したと言う1台のHDDは同じSeagate製だが・、
替えたのはST1000DM003・・1TBのAFTモデル。
容量が大きいのは問題は無いけれど・他の3台が物理セクタ512バイト仕様・・。
メンテナンスは何も行わずファームバージョンが古いのは明らかなので困りました。
どう作業を進めるか悩んだ挙句、取り敢えずWindows側から仮想RAID5を組んで見たところRAID構成情報はクラッシュせず無事だったのが判明。
データの吸い出しは100%OKで一安心。
後はこのNASが使えなくても構わないので何も考えず、残り3台のHDDファームをCC49まで更新してRAID崩壊モードから再構築しようとチャレンジしたが・・。
OS領域は破損している様で、今の状態からではRAID崩壊モードからのRAID再構築はNG。
冷たい様ですがNASの修理はデータの復旧がメインの作業なので・・
御客様側の修理予算の関係もあるのでデータが全て戻った事で、それ以上の作業は必要無いと言う結論でした。
ただ、個人的には高価なNASなので「もったいない」ですね・・。