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記事一覧

VAIO VGN-NR50B キーボードが使えない

最近は面白い修理案件が無く、記事にするのもイマイチだと思うが、場繋ぎ?の意味でスナップを撮った修理案件を紹介していこうと思う。
せっかく撮ったのに、直ぐゴミ箱行きももったいないし・・♪

タイトルも何と書けば良いか迷ったが・・タイトル通り。
VAIO特有と言う故障ではないのだろうが、Vistaのログイン前にキーボードとタッチパッドを認識せず、ログイン出来ないという症状。

USB接続のキーボードを持っていれば問題ないはずだが、ノートPCしか持っていない方は、かなり困るんじゃないかと思う。

ファイル 99-1.jpg

USBキーボードを接続してログインしてみると、キーボードとマウスパッドが競合してビックリマークが付いている。
何故、キーボードがHIDデバイスとして認識されているかは不明。

対策は両方共、一度削除してドライバーを再インストールすれば良い。
VAIOの場合は「標準PS/2キーボード」としてインストールされるようだ。

まあ、VAIOだから原因不明なのかもしれないですね。ドクロ

hp m9580jp GeForce9800GT 再リフロー

ゴールデンウィーク前後はとても忙しく、久しぶりの投稿。
投稿していなくてもちゃんと営業していますので・・汗

今回はhp製m9580jpと言うモデルの修理。jpが付いているので日本向けのオリジナルモデルなのだろう。
電源を入れるとご覧のとおり「超インベーダーゲーム」画面になる。
超文字化け。まさに宇宙語だ。見ているだけで気持ち悪くなる。滝汗

ファイル 98-1.jpg

原因は明らかで、搭載されているGeForce9800GTのGPU半田クラック。
再リフローの作業をする。

ファイル 98-2.jpg ファイル 98-3.jpg

このPCはM/Bを上下逆に取り付けた「倒立レイアウト」バージョン。
面白いとは思うが、個人的にエアーフローの点で疑問があるので、お勧めはしない。

ファイル 98-4.jpg

再リフロー後に拡張ボードのレイアウト変更をした。
VGAボードの上側(本来は下側)に取り付けられていたSoundBlasterボードを1スロットずらして、GeForceとの隙間を開け多少でも放熱の邪魔にならないように変更。
写真は表面温度を計測中。アイドル時でも53度ぐらいまで上がる。

ファイル 98-5.jpg

ただこれはGPUヒートシンクを覆っている黒いスチールカバーに細工をして熱がカバーに伝わり易くなるように改造している。
以前の状態よりカバー側に熱が伝わって熱くなっているはずだ。

写真は無いが、この後ボードの隙間に排気用スロットファンを取り付けた。
多少でも以前より熱の排気が出来る状態になっていると思うし、サウンドカードに熱の影響が伝わりにくくなったと思う。

スロットファンを付けるとM/B側にあるIEEE1394のコネクタは使用ができなくなる。
これは了承済みで問題無し。

ところでIEEE1394を使っているWindowsユーザーって居るのだろうか?…
FireWireやiLinkという言葉さえ知らないユーザーが多いのではないだろうか・・。

VAIO VPCF118FJ 水濡れ 起動しない

まだ2年程前に発売されたばかりのWindows7モデル。
前の水濡れ修理記事で書いた「禁断のカップラーメン」を使用中にひっくり返して、起動しなくなってしまったらしい。
メーカー修理見積り、今回は何と10万円だそうだ・・びっくり

基板を外した後の作業前にスナップを撮らなかったが、粉末のスープの塊にカビが生えたような物体が基板に数カ所張り付いていた。あ然

取りあえず洗浄して見た所、腐食が結構進んでいたようでPD18のS/Wダイオードが脱落していた。これは粉末の塊の中で残骸を発見。
回路図を見ると、どうもPQ18のNPNトランジスターも無くなっているようだ。
電源保護回路の一部なので、起動しない原因はこれだろう。

ファイル 97-1.jpg ファイル 97-2.jpg

2PC4617は調達出来たが、CHN222は難しくRohmのDAN222で代替えして取り付け。サイズ的にSC-75/SOT-416は手作業半田付けでは限界ぎりぎりの大きさ。
きびしい~汗


ファイル 97-3.jpg

ざっとフラックスを拭きとった後の写真で綺麗ではないが、導通はOKが確認できたので、ある程度組み立てて電源を投入してみる。

ファイル 97-4.jpg

無事起動して、Windows7の動作も問題ないようだ。キーボードは交換の必要はないみたい・・。各デバイスも動作確認をしたが、問題無し。

水濡れの修理は必ず直る修理ではないので、今回のお客様もラッキーでしたね。LOVE LOVE

Acer Aspire One D255 D257 メモリ交換

前回、何故メモリランクの記事を書いたかというと、今回のネットブックAcer D255やD257のメモリ交換の記事を書く予定だったからだ。

最近、立て続けにAspireOneのメモリ交換の注文を受けた。
どちらもPineTrail / 45nmのAtomNシリーズのCPUを搭載したネットブックタイプのPC。
D255Eは1Core / 1HTのAtom N455を積み、D257は2Core / 2HTのAtom N570である。

チップセットは1チップのNM10(PCH)で、メモリコントローラーとビデオコントローラーは当然CPU側に内蔵されている事になる。
両CPU共にメモリコントローラーはDDR3メモリ対応で、今回作業したモデルは標準で両方共DDR3-1333 1Rx8 1GB DIMMを搭載していた。

ファイル 96-1.jpg

OSはWindows7 Starterで、このバージョンはバンドルしてPCを販売するには多くのハードウェアにスペック制限をしなければならない。
Starter EditionはOS側で物理メモリに2GBの制限があるが、Atom Nシリーズもメモリコントローラー側で2GBの制限がある。
どちらにしても2GBがリミットになってしまうわけだ。

下の画像はAtom NシリーズメモリコントローラーのDDR3 DIMM対応仕様である。
(N450 / N470はDDR2のみのサポートになる)

ファイル 96-2.jpg ファイル 96-4.jpg

DIMMスロットは2つまでサポートされている様だが、この機種は1スロットしか無い・・。
表から分かるように、メモリコントローラー側で標準サポートされている2GB DIMMは以下の2通りの仕様になる。

DDR3-1333 2Rx16 2GB DIMM 8チップ両面実装 (片面4チップ×2)
DDR3-1333 1Rx8 2GB DIMM 8チップ両面実装 (片面4チップ×2)

ちなみに表の「Raw Card Type」とはJEDECで規定されているDRAMチップのDIMM実装方法で、DDR3 / SO-DIMMの場合はType AとType Bは違いは無いようで、片側4チップで両面実装するという規定だ。
DDR3 / SO-DIMMで片側のみ実装はRaw Card Type C、両面16チップはType E - Fで規定されている。

ファイル 96-3.jpg

どうだろうか?
相性問題を片面実装/両面実装やバンク(ランクと同義として)で論じるのは、ある意味違っているというのを分かって頂けると思う。

たまに「コントローラー側で2RankのDIMMをサポートしていない」と書いてある掲示板や記事を見ることがあるが、4ランクは別として基本的にアンバッファータイプのDIMMでも2ランクのタイプは必ず市場に出回るので、メモリコントローラー側で2ランクDIMMをサポートしないと言う事は、まずあり得ないと思う。
もしサポートしなければ、ユーザーは相性問題で大混乱になってしまうだろう。

あと、勘違いしないで頂きたいのは、各PCメーカーがBIOSや基板設計をカスタマイズすれば他の仕様のDIMMも動作が可能になると言う事だ。

JEDECやメモリコントローラーの初期仕様書が謳っているのはあくまで「基本的な仕様」であり、秒進分歩のPC業界では、仕様や対応が刻々と変わって行く。

DDR3 メモリモジュールのランクとは? ②

前回の記事でDIMMのランクというものが何かと言う事が大体解っていただけたと思う。
イメージとして・・(自己満足)滝汗

さて、Corei7の話に戻すと、Intel側の説明だとSandy Bridge-Eの4チャンネルメモリコントローラーは基本的に1ch当たり1枚のDIMMしかサポートしないという事だ。

ファイル 95-1.jpg

インテル側も当然「2Rx8の8GB/DIMMが発売されるのを前提での話」をしていると言う解釈が出来るので、記事に書かれているのは「動作保証は1Rx8が2枚/ch、もしくは2Rx8が1枚/ch」と言う事なのだろう。

Registered DIMM(ECC対応)なら十分可能なのだろうが、ランク数の多いUnbuffered DIMMではメモリコントローラーに対しての電気的負荷も大きく、DDR3/4chの高速なメモリタイミングの整合性を取るのは大変な事だ。

AsusuのIntel X79系のM/Bはその難題ををボードの設計でクリアしたと言える。
信号ラインの最適化、ノイズ対策、デジタル電源の採用などなど、「これで動かない訳がない!」という程の多くの対策を施している。

CPUソケットを挟んで完全左右対称というのも信号ラインの長さを揃えタイミングを取りやすくする一つの手段だということが分かると思う。

但し、2Rx8 8GB DIMM 8枚装着の64GB動作はIntel側が動作保証しないメモリ構成だという事実は間違いないので、メモリモジュールを製造するメーカーも、かなりの高品質が要求される事になるのは必至である。

購入予定のユーザーは、必ず装着予定のマザーボードで動作確認の取れている2Rモジュールを、出来れば同じロットのものを購入して欲しい。
もしくは必ずショップの相性保証付のモジュールを購入する事をお勧めする。

そうそう、メモリの話ばかりだったが、Windows7のバージョンにも注意して欲しい。
まさか知らない方はいないと思うが、Home Premiumは64bitバージョンでも物理メモリは16GBが上限になる。
Professional 、Enterprise 又は Ultimateでないと16GB超えメモリ容量の恩恵は受けられないので注意しよう。!