前回の記事でDIMMのランクというものが何かと言う事が大体解っていただけたと思う。
イメージとして・・(自己満足)
さて、Corei7の話に戻すと、Intel側の説明だとSandy Bridge-Eの4チャンネルメモリコントローラーは基本的に1ch当たり1枚のDIMMしかサポートしないという事だ。
インテル側も当然「2Rx8の8GB/DIMMが発売されるのを前提での話」をしていると言う解釈が出来るので、記事に書かれているのは「動作保証は1Rx8が2枚/ch、もしくは2Rx8が1枚/ch」と言う事なのだろう。
Registered DIMM(ECC対応)なら十分可能なのだろうが、ランク数の多いUnbuffered DIMMではメモリコントローラーに対しての電気的負荷も大きく、DDR3/4chの高速なメモリタイミングの整合性を取るのは大変な事だ。
AsusuのIntel X79系のM/Bはその難題ををボードの設計でクリアしたと言える。
信号ラインの最適化、ノイズ対策、デジタル電源の採用などなど、「これで動かない訳がない!」という程の多くの対策を施している。
CPUソケットを挟んで完全左右対称というのも信号ラインの長さを揃えタイミングを取りやすくする一つの手段だということが分かると思う。
但し、2Rx8 8GB DIMM 8枚装着の64GB動作はIntel側が動作保証しないメモリ構成だという事実は間違いないので、メモリモジュールを製造するメーカーも、かなりの高品質が要求される事になるのは必至である。
購入予定のユーザーは、必ず装着予定のマザーボードで動作確認の取れている2Rモジュールを、出来れば同じロットのものを購入して欲しい。
もしくは必ずショップの相性保証付のモジュールを購入する事をお勧めする。
そうそう、メモリの話ばかりだったが、Windows7のバージョンにも注意して欲しい。
まさか知らない方はいないと思うが、Home Premiumは64bitバージョンでも物理メモリは16GBが上限になる。
Professional 、Enterprise 又は Ultimateでないと16GB超えメモリ容量の恩恵は受けられないので注意しよう。