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Dell Studio XPS 9100 電源交換

故障しているという訳ではないが、時々起動しなかったり、特殊な3D画像処理ソフトを使うと頻繁にフリーズする・・という事での検証作業。

ファイル 120-1.jpg

Studio XPS 9100の仕様はこちら。

純正の電源は525Wの総出力。12Vが3ラインで各18Aコンバインで500Wまで。
構成はi7-920+GeForceGTS450なので十分に思えるが電源以外に疑わしいパーツは無い。

ファイル 120-2.jpg

ソフトを使いながら消費電力をリアルタイムで見ていたが、瞬間的な増減が頻繁に起こる。
250W程度まで瞬時に上がるので、12Vラインに余裕が無いのかもしれない。
取りあえず電源ユニットを交換。

ファイル 120-3.jpg

12Vシングルラインで54Aのモデルに交換して様子を見てもらう事になった。

Windows2000 Server 起動しない

ファイルサーバーで使っている Dell/PowerEdge700 を再起動させたら立ち上がらなくなったので見て欲しいという、いつもお世話になっている市内の法人さんからの案件。

かなり古いDellのエントリーサーバーだが、まだこの年代のサーバー機を使っている法人さんも結構あるのではないだろうか。
CドライブにシステムとしてSeagateのSATA/40GB。Dドライブを共有データ領域としてMaxtorのSATA/120GBをRAID無しで運用している環境。

両HDD共にSMARTエラーを出しているのでかなり厳しい状態かも・・
とりあえずシステムドライブの修復から作業すると、まあ、ひどい状態だった。
190セクターもクラッシュして、1000以上のセクターが読み出し遅延状態(クラッシュ寸前)に陥っていた。

ファイル 106-1.jpg

もしこれで起動したら、その方が奇跡的だ。
ActiveDirectory等も使用していない、純粋なファイルサーバーとしての環境なのでシステムはHDD交換後にOSを再インストールした。

問題は共有データドライブだが、OSがこの状態では、おそらく正常にデータの書き込みが出来ている訳がないだろう。
データドライブも、やはりクラッシュが確認できたが、セクター修復作業後に速攻でイメージを取る。この時点で、ほぼすべてのファイルが生きているのを確認済みなので安心して復旧作業が出来る。

とりあえず2000Server側からスキャンディスクを掛けてみるが、ファイルテーブルの不整合が多発していて、スキャンディスクはものすごい状態に。

ファイル 106-2.jpg

スナップは瞬間の画像だが、ブレているのではなく、前に表示されていたテキストの残像が写っている。
Matrixみたい。汗
なかなか見応えがあったが♪結果、違う方法でデータ復旧を行った。
一部のデータは消失したが、99%はデータ復旧出来たのではないだろうか。

話を聞くと、10年近くサーバーメンテナンスはしていないと言う・・。
(導入してから一度も・・です)
この程度の被害で済んで、不幸中の幸いですね。滝汗

Dell Inspiron ACアダプターを認識しない

今回はInspiron5150で起こった不具合だが、Dell製で他のノートPCでもよく起こる不具合のようだ。
PCにACアダプタを繋いで起動してもBIOS起動後に下の画像のようなメッセージが表示され、バッテリーが充電されない症状。

ファイル 93-1.jpg ファイル 93-2.jpg

BIOS画面でもバッテリーの状態を示す画面でACアダプターが認識されずタイプが「Unknown」と表示されている。

DellのACアダプターは3Pinのモノが多く、コネクター部分の真ん中細いセンターピンがACアダプターのID情報を認識するためのラインになっている。
ACアダプターの内部にはID情報を提供する為のEPROMが組み込まれていて、起動時にPostControllerがこのチップにアクセスしてID情報を読みに行く仕様になっている。

ファイル 93-3.jpg

分解すると分かるが、一件普通のトランジスタのように見えるTO-92パッケージの部品がEPROMで、とてもメモリには見えない。
このチップはMAXIM製(旧DALLAS)DS2501という512ビットの容量タイプだが1MビットのDS2502という仕様もあるようだ。

売りは「1wire-Protocol」という1本の信号線でデータ受け渡しを行いデバイスの制御が出来る事らしいが、DELL製ACアダプターの場合これが結構仇になっているのも事実。

このアダプターの場合、信号線はEPROMに直結になっていて保護回路が入っていない為に、静電気など過電圧に弱くROMが飛んでしまう事が多いとの事。
海外ではこれがクレーム訴訟になりかけたそうだ。

今回もまさに同様の症状・原因で、互換ACアダプターに交換すると問題無く動作した。

ファイル 93-4.jpg ファイル 93-5.jpg

ちなみに、このチップはEPROMなのでROMライターで情報を書き込まなければ意味が無く、チップを交換しただけでは正常に動作しない。

間違ったACアダプターを繋いでしまうのを防ぐ手段としては、中々面白いアイデアだとは思うが・・汗
ユーザーとしては迷惑千万・・ですね。♪

Dimension5150C 熱暴走

あっという間に2月に突入。ブログを更新しなきゃと思いつつ、筆不精も手伝って久しぶりの投稿です。1月は「これ」と言った面白い修理作業も少なく、平穏無事な忙しい日々を送っていました。

今回は熱暴走を起こしてクラッシュした5150Cの改造作業。
玄人志向のHD5450ボードを取り付けようとして、OSがクラッシュしてしまったので見て欲しいという案件。

Dimension5150C カタログ

このPCはNetBurst系CPU向けにBTX規格で設計された筐体なので、フロントの吸気口が埃で塞がれてしまうとケース内が高温になり、一発で電源が落ちて最悪OSがクラッシュしてしまう可能性がある。

ファイル 84-1.jpg

追加で他のCPUに交換ができないか・・と言う相談も頂いた。
Intel945自体はCore2/65nmアーキテクチャに対応している。だが、この機種はBIOSで制限をかけているのでPrescottまでしか搭載できない。

現在はPentiumD/820が付いているが、これ以上の発熱は筐体に無理があるし、CedarMill/D0ステッピングのP4が動作したとしても、発熱は抑えられるが処理能力は下がると思うのでCPU換装は諦めて頂くことにした。

ファイル 84-2.jpg

極力コストを掛けないでという要望だったので、OSをXPからVista Businessに変更(これはお客様のご意向です)、メモリを2GBまで増設、HD5450を取り付けして終了。

そうそう、作業の際に電源ユニットを分解して不思議に思った事があった。
この電源、冷却用に付いているファンの取付方向が逆ではないのだろうか??

通常は外部に排気する方向になっていると思う、でも、この電源ユニットの場合、リヤから吸気してケース内に排気する仕様になっている。

BTXの設計指針をみると、「2つのファンで吸気」とは書いてあるが、電源ファンの向きについて特に謳ってはいない。熱いケース内にわざわざ発熱パーツから熱風を送るのは如何なものだろう・・

試しに、逆方向にファンを付け直して動作させてみると、かなり熱い温風が電源ユニットから外に排気されるので、個人的にはこの方が明らかにシステムの為には良いと思う。

まあ、元々この大きさの筐体でNetBurst系のCPUを使うこと自体に無理があるけど・・。

Dell OptiPlex GX270 コンデンサー交換

以前、不良コンデンサー問題で話題になった2003年発売のスリム型デスクトップ。もうすぐ発売から10年が経とうとしている。
企業ユーザーも多い機種だが、今回のGX270も某大企業の製品検査システムで使用されているようだ。

ファイル 78-1.jpg ファイル 78-2.jpg

ご覧の通り、CPU周りやメモリ周りの電源回路のコンデンサの殆どが膨張・破裂している。交換したのは計15本。
見た目問題無くても同回路・容量のコンデンサを全てSUNCON製へ交換した。

ファイル 78-3.jpg ファイル 78-4.jpg

苦労したと言う訳ではないが、イライラしたのがクーラーのリテンションの脱着作業。
樹脂製のプッシュピンで止めているのだが、年数が経った物は硬くなり割れてしまう事もある。
外さないでも交換作業が出来無い事はないが、どっちが良かったかは微妙・・。何とかピンを破損せずに脱着できた。

ファイル 78-5.jpg

コンデンサー交換後は無事起動した。

それにしても、ここまで酷くなる前に症状が出なかったのだろうか・・OSや基幹プログラムのフリーズなどが頻繁に起きていたはずだ。

これ以上酷くなると、MOS-FETやショットキーダイオード等のチップ類の破損・焼損に繋がる可能性が大きいので、「挙動がおかしい」と感じたらなるべく早く修理に出して欲しい。