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ST1000DM003 ファームウエア更新

1TB/1枚プラッタ採用のSeagate製アドバンスドフォーマット(4Kセクター)ドライブST1000DM003-9YN162
SeagateのHDDは過去に7200.11シリーズで致命的なファームバグがありBIOSから急に認識できなくなったり、極端にパフォーマンスが落ちてしまう等の不具合が起きた過去があったので、あまり良いイメージがない方も多いのでは・・。

今回は不具合の話ではなくファームの更新でパフォーマンスが上がるという嬉しいお話。

ファイル 110-1.jpg

このドライブもファームのバージョンによっては、多少の不具合があったようだが、写真のドライブの古いファームCC4Bから現行のファームCC4Hへ更新すると、パフォーマンスが上がる。(CC4B自体は特に問題のあるバージョンでは無いようです)

ファイル 110-2.gif

個人的にシステムドライブはHDDの場合、「1プラッタ/2ヘッドのHDD以外は使わない」という頑固なポリシーがあるので、最近では自作PCの注文があった時には、このHDD以外は使わない。(指定が無い時の話です。)

HGSTでも同スペックモデルがあるが、最近のHGST製ドライブは何となく質が落ちているような気がして使う気になれない。
WDでは後発のWD Blue/WD10EZEXがSeagateと同スペックに当たるが・・機会があればそのうち使ってみようか・・。…

ファーム更新後のベンチ的にはこんな感じ。

ファイル 110-3.jpg ファイル 110-4.jpg

計測値を見ると「なーんだ」って感じもするが、システムドライブとして半年近く使い込んだ状態でも180MB/S以上ベンチで出ているというところがポイント。
旧ファームでのベンチは160MB/S程度だったと思う。(環境はWin7+Z77+i5/3450)
HDDがカラの状態ならば、200MB/S以上楽勝で出るのではないだろうか。

SSDとは比べられないが、十分にストレスのない動作ををするので、個人的にはお勧め。
正常に動作していると、普段はHDDのファームまであまり気にしないが、たまに気にしてみると嬉しいこともあるのです。ハートブレイク
同モデルをお使いの方はチェックしてみて下さい。

LS-WV2.0TL/R1 HDDをWD REDへ交換

「よくクラッシュする」と評判が良いとは言い難いBUFFALO製NAS / LinkStationのモデル LS-WV2.0TL/R1
そして、これまたよく起こる不具合。ファームがEMモード(復旧モード)になり、起動せずファームアップデートもエラーになりどうしようもないという案件。

いつも不思議に思うが、何故デフォルトのRAIDアレイがRAID0モードなのか理解できない。2TBの容量を売りにしたいのか・・まあお得感があるからかもしれないが・・そのかわり説明書の至る所に「ハードディスクが破損した場合、データは復旧することはできません」と、誇らしげに書いてある。

今回のトラブルはプライマリー側のHDDがセクタークラッシュを起こしているのが原因だった。オリジナルはHGSTのHDS721010CLA332が組み込まれている。

セクター修復後に仮想環境で仮想RAID0を組み、とりあえずデータは無事吸い出せた。このオリジナルHGSTのドライブで再度ファーム書き換えをしてみるが、2度ほど失敗。最終段階で「LinkStationの応答がありません」と異常終了してしまう。

どうやら元々の使用環境が法人さんの為、固定IPでクラスBのNWアドレスを24ビットのサブネットで分割して使用している事がうまく通信ができない原因のようだ。

アップデートの環境をP2P(ピアツーピア)に変更し、端末側IPアドレスの第4オクテットを151に変更してアップデートをすると無事終了。(LinkStation側はDHCPサーバーが無い環境だと、強制的に固定IPでxxx.xxx.xxx.150に設定されるようだ。IPアドレスが決定できない時、リンクローカルアドレスでも169.254.xxx.150/16になっていたので。)

以上で復旧作業は終了だが、セクタークラッシュしたHDDを再利用するのはリスクが大きく、2台ともHDDを交換してRAID1モードに変更することになった。

そこで、前から興味のあったNAS向けに開発されたWD REDシリーズと交換してみた。
使ったのは1TBモデルのWD10EFRXが2台(2台共に交換)、作業自体は各HDDのクローンを作りRAIDモードを変更するだけである。
ただし構成変更後の構成チェック作業が軽く6時間以上(8時間ぐらいか?)は必要。

書き換えプログラムからファームイメージを取り出しTFTPDなどのサーバープログラムを使ってファームを書き込みHDDを交換する方法もあるので、お好きな方法でどうぞ。ハート

ファイル 109-1.jpg

WesternDigitalサイトの互換性リストにはBUFFALO製のNASは全く掲載されていないが、今回使用出来る事が確認できた。
REDシリーズはAFT採用のHDDなので使えるかどうか心配だったが、特に問題は無いようで、この後ファームを1.62へアップしたが、その時も問題は起こらなかった。

このWD RED、とても静かなHDDで快適です。一般的なSSDを起動ドライブとしたデスクトップPCのデータ用ディスクとして使っても良いかもしれない。
そうそう、このオリジナルで組み込まれているHGSTのHDDって酷くないですか?
異常に振動して動作音が大きいのはクラッシュした原因?個体差だろうか・・。ドクロ

NEC PC-GV247B SSDの撤去

NEC Directで現在も販売中の一体型モデル。PC-GV247BAAS
至れり尽せりの23インチ3Dモニターを採用した地デジPCだ。とにかくデカイ。

Cドライブは62GBの東芝製SSD/THNSNB062GMCJを使い、Dドライブはデータ用に2TBのHGST製HDDが搭載されている。

ただ、如何せんWindows7に62GBが狭すぎるのは、もはや一般常識。
メーカー製PCなのでソフト類も多く入っていて、すぐに空き容量が数GBになってしまう。

そこで、2TBのDドライブを2パーティションに分け、SSDを取っ払ってしまおうと言う案件。Cドライブが手狭だと、安心してPCを触っていられないらしい。だよね~。

とりあえずバラしてみると、一体型にしてはバラしやすい。あっという間にM/Bまでアクセスできる。

ファイル 108-1.jpg

このSSDはmSATAのカードタイプなのだが、ソケットが見当たらない??あれ?・・
と、探してみるとBCASカードスロットの下に2段になって隠れていた。ドクロ

ファイル 108-2.jpg

まず試しに、SSD(Cドライブ)のイメージを作りHDDに展開して起動してみたが、0x7Bのブルースクリーンで起動しない。汗
AHCIモードに変更した時に出るエラーだが・・オリジナルは?BIOSの設定を見てもサイトで調べても情報がなかった。

この機種は、かなり情報が少ないのでイメージを展開するのを諦め、2TBを半分ずつC/Dドライブに割り振ってリカバリーディスクからWindows7を新規インストールをする。
当然SSDは外してしまう。

SSDをキャッシュなどに使えば話は別だが、一般的にもう一つ62GBのドライブがあってもあまり意味が無いだろう。
使いたければリカバリー後に戻せば使える・・かも。(不明です。)
リカバリーディスクからはエラーも問題も無く、初期化する事が出来た。

起動してみると起動や終了の速さは、SSDとたいして変わらない気がする。
(この機種に限ってですよ。)
mSATAの120GB以上のタイプは現在市販されているようだが、とりあえずストレスを感じている方はこの方法でSSDを撤去した方が、個人的にスッキリして良いと思うが・・

簡単な作業なので、同じ悩みを抱えている方は是非やってみて下さい。♪

Windows2000 Server 起動しない

ファイルサーバーで使っている Dell/PowerEdge700 を再起動させたら立ち上がらなくなったので見て欲しいという、いつもお世話になっている市内の法人さんからの案件。

かなり古いDellのエントリーサーバーだが、まだこの年代のサーバー機を使っている法人さんも結構あるのではないだろうか。
CドライブにシステムとしてSeagateのSATA/40GB。Dドライブを共有データ領域としてMaxtorのSATA/120GBをRAID無しで運用している環境。

両HDD共にSMARTエラーを出しているのでかなり厳しい状態かも・・
とりあえずシステムドライブの修復から作業すると、まあ、ひどい状態だった。
190セクターもクラッシュして、1000以上のセクターが読み出し遅延状態(クラッシュ寸前)に陥っていた。

ファイル 106-1.jpg

もしこれで起動したら、その方が奇跡的だ。
ActiveDirectory等も使用していない、純粋なファイルサーバーとしての環境なのでシステムはHDD交換後にOSを再インストールした。

問題は共有データドライブだが、OSがこの状態では、おそらく正常にデータの書き込みが出来ている訳がないだろう。
データドライブも、やはりクラッシュが確認できたが、セクター修復作業後に速攻でイメージを取る。この時点で、ほぼすべてのファイルが生きているのを確認済みなので安心して復旧作業が出来る。

とりあえず2000Server側からスキャンディスクを掛けてみるが、ファイルテーブルの不整合が多発していて、スキャンディスクはものすごい状態に。

ファイル 106-2.jpg

スナップは瞬間の画像だが、ブレているのではなく、前に表示されていたテキストの残像が写っている。
Matrixみたい。汗
なかなか見応えがあったが♪結果、違う方法でデータ復旧を行った。
一部のデータは消失したが、99%はデータ復旧出来たのではないだろうか。

話を聞くと、10年近くサーバーメンテナンスはしていないと言う・・。
(導入してから一度も・・です)
この程度の被害で済んで、不幸中の幸いですね。滝汗

いまさら PentiumIII-S ですか?・・・

今の時代では使っている人は居ないであろうと思われる Epson Type-PD 一体型PC。
「まだまだ動かしたい」と思っている方も一部には居らっしゃるようだ。

オリジナルはSocket370 / Celeron1.1A GHzのTualatin-256コア。
(何故か1.3Aではなかった・・・?)
これをTualatin最速のPentiumIII-S/1.4GHzに換装する。
PentiumIIIはものすごいバリエーションがあるので分かりにくい。
今回換装して取り付けるPentiumIIIはSL6BYになる。
チップセットはSiS630ST。CPUはCeleronなのでFSBが100MHzに設定されている。

PentiumIII-S/1.4GHzはFSB133MHz×10.5で動作する為、FSBを変更しなければ正常には動作しない。
このままでは約1GHz(1050MHz)の動作になってしまう。

だが、この時代のM/Bには、ちゃんとFSB切り替え用のDIPスイッチが付いている。
今の時代のBIOSの様に自動で合わせてくれる事は無く、すべてが手動である。

ファイル 105-1.jpg

ただ、メーカー製PCの場合はM/B上に切り替えパターンのプリントが無い為、自分で試行錯誤して、設定パターンを見つけなければならない。

デフォルト設定では1番S/WだけがONの状態で100MHzに設定される。
試しに2番もONにしてみると133MHzに設定されるようだ。
起動してみると無事に1.4GHzで認識・起動した。

ファイル 105-2.jpg ファイル 105-3.jpg

だが、BIOSからはEBの河童/133MHzで認識されている様だ・・BIOS未対応?いまさら。
でもWindowsからは正常に認識されてるし、まあ、安定して動けばいいか~。♪
意外とテキトーです。

メモリーをMAXの512MBに増設して、HDDを120GBのモノに交換し、WindowsXP/Proの英語版をインストール。
やはりTualatinはサクサク動く・・が、やはり動画系はもう厳しい。
オンボードのVGAではCPU使用率が100%で張り付いたままになってしまう。

このPC、実は海外の英語圏途上国で使われる予定なのです。
向こうでは、まだこの程度のPCでも結構需要があるという事。
日本の「もったいない」精神が海外でも生きているのは良いことですね。ハート