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Lenovo A62 9342-CTO 起動しない

2008年夏ごろ発売されたAMDプラットフォームのThinkCentre A62 Small Desktopシリーズの中の1機種。BTOなのでバリエーションが多い。
今回も電源は入りファンは回るが無反応、という良くある不具合。

M/BはオリジナルでL-A780 Rev1.0というモデルナンバーが付いている。
チップセットはAMD780V+SB700を採用。CPUはAthlon X2/4450Bが載っていた。

ファイル 73-1.jpg ファイル 73-2.jpg

NVIDIAチップセットと同じでAMDのチップセットもノースブリッジのBGAパッケージに加熱で半田クラックが入る故障は多い。
という事で、780VのIGPを再リフローしてみる。

ファイル 73-3.jpg

いつもの通り仮組みで電源を入れてみると無事BIOSが上がった。

ファイル 73-4.jpg ファイル 73-5.jpg

BIOSを最新版にアップデートして作業終了。ただ、今回不思議に思ったのは、ケース内部やヒートシンクに埃も少なく、特に熱暴走するような感じではなかった。

納品する際に、お客様に設置場所などを伺ったが、なるほど、スリムケースなので横置きにして上部にモニターを置き、左側パネルの吸気口を完全に塞いでしまっていたそうだ。

スリムケースでもなるべく立てて設置し、サイドパネルや後部の吸気口や排気口は絶対に塞がないように使いましょう。

Dell XPS 630i 起動しない

NVIDIA nForce 650i SLIチップセットを採用した2008年3月に発売されたミドル~ハイエンドユーザー・ゲーマー向けPC。

http://www.pcworkman.com/pdf/xps_630i.pdf

OSはVistaからのダウングレードのXP/Proで、XPロゴ画面からブルースクリーンになり再起動を繰り返す、又は停止すると言う症状。

ファイル 72-1.jpg

調べてみると、このモデルは発売当初かなりフリーズを繰り返すと言う事で問題になったらしい。
原因の結論は結局出ていないようだが、色々な記事を参考にするとnForce650iのESA(Enthusiast System Archtecture)と言うデバイスや冷却パーツの状態を監視する機能とBIOSプログラムの不適合が原因のようだ。(個人的な推測です)

このモデル特有のLEDによる派手なライトアップもESA機能で管理されている。
BIOSバージョンに関しては1.0.8以降に対策が施されているようだが、詳細はわからない。


ただ今回はこれが原因ではなく、フロントファンの目詰りによるHDDの加熱・クラッシュが原因。HDDもこれまた曰く付きのST3750630AS / Barracuda7200.11だったのでファームの不具合も疑ったが、これは対応版だった。

スナップショットは取らなかったが、セクタが300近くクラッシュしていた。SMARTもエラーを出している。当然、Cドライブが全く読み込めない状態なので、ツールを使ってセクタを回復させ、Cドライブを復旧させた。

一応SMARTエラーが出なくなり、使える状態まで復旧できたが、これ以上使い続けるのは厳しいだろう・・と言う事で、新しいHDDへ環境を移して修理完了。

hp s3120jp (GeForce 6150LE) 再リフロー

2007年末に発売されたhp製の超コンパクトな筐体のスリムPC。
M/BはAsusのOEMでM2NC51-ARというモデル。規格はメーカーサイトではmicroATXと記載されているが、どうやらminiITX規格のようだ。
hpは昔からASUSのOEMボードを使っていたが、本家サイトで正式にAsus製と明記しているのは珍しい。

http://www.pcworkman.com/pdf/m2nc51-ar.pdf

チップセットはGeForce6150LE / nForce430(MCP51)の2チップ構成になっている。

ファイル 71-1.jpg ファイル 71-2.jpg

症状はいつもの通り。電源は入ってファンは回るがモニターに信号が出力されず無反応で起動しないという状態。
まず間違いはない!という確信を元に(^_^;)再リフローをする。

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仮組みの状態で起動させてみると、無事BIOSが表示された。

ファイル 71-5.jpg

いつもなら検証用の電源を使って起動させてみるのだが、コネクタがATX電源の規格のものと違うため、今回はオリジナルの電源ユニットを使って起動させた。

この機種はCPUクーラーにサイドフローの効率のよさそうなモノが採用されているが、それよりもチップセットがかなり加熱する。
チップセットのヒートシンク温度を実測してみたが、アイドル状態でも60度を超える。

夏場では負荷をかけると軽く70度は超えそうな感じなので、この筐体はエアフローの良い設置場所を考えないと、かなり厳しいかもしれない。
s3000シリーズを使っている方は、くれぐれも注意してくださいね。

ECS GF7050VT-M5 MCP73V再リフロー

NVIDIA GeForce7050 + nForce630i(MCP73V)を採用したインテルプラットフォームLGA775/65nm/45nmCPU対応のM/B。

http://www.ecs.com.tw/ECSWebSite/Product/Product_Detail.aspx?DetailID=858&CategoryID=1&MenuID=16&LanID=9

チップセットはシングルチップだ。起動しないということで持ち込まれた。
電源ランプは点灯しファンは回るが、モニターに信号が出力されず何も表示されない。

持ち込まれた状態では、明らかにCPUの熱暴走が起きているはず。
純正ヒートシンクが誇りで超目詰りしていた。これが過熱の原因に間違いはない。

清掃後に電源ユニット・CPU・メモリモジュールの検査をしたが全く問題無し。
目視でもコンデンサーは正常(最初からSANYO製の電解コンデンサが使われていた)MOS-FETなども焼けた形跡はなかった。

残るはMCP73V・・年代的にNVIDIAチップは怪しいなあ・・。
という事で、全てバラしチップセットのヒートシンクを外して再リフローをする事にした。
どうせ起動しないのでやってみる価値はある。
ノートPCや単体ビデオカードのGPU/GeForce6000~8000番台はかなりの確率で再リフローをすると復活するがGeForceチップセットはどうであろうか?

ファイル 70-1.jpg ファイル 70-2.jpg

作業後に、仮組みで電源投入。起動させてみる。

ファイル 70-3.jpg

結果は成功。無事にBIOSが表示された。(フラッシュが写り込んですみません)
上位チップにGeForce7100や7150があるが、この7050を含め同じ様な不具合を起こしているM/Bがかなりあるのではないだろうか・・?

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最後にすべて元に戻し、OSの起動を確認して終了。

でもあまり人気のあるチップセットでは無い?ようなので、修理も少ないのかな・・
っていうか、個人的にこのチップセットはAMDプラットフォームしか無いと思っていたので、Intelプラットフォームでこのチップセットがあるのを知らず意外だった。(^_^;)

Dell Dimension2200 起動しない

起動しなくなっても当たり前。と言いたくなる2002年に発売されたインテルi810eチップセット搭載モデル。10年モノだ。
普通ならお買い替えを勧めるのだが、仕事でお使いになっていて直らないと困るという事で修理をお引き受けした。
動かしているのはDOSモードで動作するCADソフト。なるほどねぇという感じである。

症状はエラービープ音が6回鳴り、リヤパネルの診断LEDは黄色×2+緑×2が点灯して起動しない状態。
DELLの場合サーバー機PowerEdgeなどもそうだが、一見、診断LEDが付いていてエラー原因の切り分けの時に親切な気がする・・しかし、これが当てにならないケースが多い。

http://supportapj.dell.com/support/edocs/systems/dim2200/codes.htm

まず疑うのはメモリモジュール。
デルの場合M/Bエラーの診断表示でもメモリの交換で直るケースが多い。
だが今回は検証用のPC133/256MB(128Mbitチップ)モジュールと交換しても症状は変わらずNGだった。ノースブリッジがクラッシュした可能性もある。

M/Bを交換したほうが早い・・と思い。仕様を見ていて気がついた(当たり前か・・)
このモデルはBステップの810Eチップセットだったのです。
付いているCPUはTualatinコアのCeleron1.3GHz。

ファイル 69-1.jpg

何とか815EのBステップモデルGigabyte/GA-6IEMを探しだして交換。

http://www.gigabyte.com/products/product-page.aspx?pid=1379#sp

と思いきや、ビス穴の位置はmicroATXで同じだがボードの幅が合わない!デルのオリジナルボードより3cm程幅が足りないのである。
ボードがビス止めなら問題はないが、オリジナルはフロントパネルに付けられているステンレスの板バネがボードを後方に押し付ける圧力を利用して固定される様になっている。

うーん。どうするか・・。そこで、早速大好きな100円ショップへ行き何か使えるモノが無いかウロウロ探してみた。
ボードと板バネの間にスペーサー的にあるモノをかまして、圧力を得るようにした・・・。

ファイル 69-2.jpg

何かと言うとキッチングッズ「クッキーの焼き型」なのです。ウサギとクマがセットで100円。ステンレス製で厚さ・幅もバッチリ。
ウサギとクマ、どっちを使うか迷ったが(;´∀`)ウサギさんに決定。耳の部分がクマより長いので、ステンレス板バネが耳の間に収まり丁度よいテンションが得られる。
押し潰されるので太ったウサギ顔になるが、PCの為に我慢してもらおう(^_^;)

フロントパネルのSW/LEDはバラの配線コネクタを使い接続した。パワーSW/パワーLED/ハードディスクLEDの3系統のみでリセットSWは無い。
そして無事にボード交換は終わった。

ファイル 69-3.jpg ファイル 69-4.jpg

815Eでもチップセットドライバは、とりあえずそのままで大丈夫なので、ボードを替え他のデバイスを付けて電源を入れればエラーも出さずに無事起動する。
起動後に他のデバイスドライバを入れ替え終了。

それにしても512MBのメモリでもTualatinは速い。XP/SP3がなんのストレスもなく動いている。Pentium3ではなくCeleronなのに・・・。

最近NetBurst系のモタモタPC修理が多いので、尚さら「キビキビ感」を感じることが出来る。さすがP6だなあ、10年モノでもまだまだ使える。