PCワークマンロゴ
  • トップページ
  • サービス内容について
  • saibisu 作業価格工賃・について
  • ご依頼・申込み方法
  • 修理工房案内・地図
  • パソコン修理・改造ブログ
  • お問合せ・お見積りメールフォーム

記事一覧

AHCIとIRSTの相性問題??

少し前になるが、Dynabook Qosmio T750のHDD交換作業を行った。第一世代のCorei5+HM55チップセットを組み込んだモデルである。

ファイル 115-1.jpg

作業依頼内容はは640GBのToshiba製HDDがクラッシュした為、データを復旧して、新しいHDDと換装して欲しいと言うもの。
作業自体は特に変わったものでなく、データも無事復旧出来てイメージをコピーして取り付け・・と言う工程だが、換装後の動作が・・なんか重苦しい。。

換装したHDDはWD7500BPVTで4Kセクターモデルだが、OSがWin7のままなので、アライメント等の問題は無い。(一応チェック済み)
お客様にも以前の状況を伺ったが、以前から遅いと感じていたそうだ。

一応ベンチをとってみたがこんな感じ。(NCQまでは走らせなかった)

ファイル 115-2.jpg

そこで、とりあえずSATA他システムデバイス関係のドライバーを最新版へ更新する事にした。すると、作業中にIRST(Intel Rapid Storage Technology)をアンインストールして再起動後、異常に?アクセススピードが速くなった事に気が付いた・・。

再度ベンチをとると・・(同様にNCQは省略)

ファイル 115-3.jpg

明らかに速い。平均5割以上は速くなっている。体感的にも動きが全然違う。

IRSTは4Kセクターとの相性やSSDとの相性などネット上でかなり議論されているが、「Intelなんだから間違いないだろう」・・的な考え方は、このケースを見る限り改めなければならないように思う。

ただ、すべてのPC環境に当てはまる訳ではないので、誤解・勘違いはしないで欲しい。

dynabook B351 水濡れ 起動しない

今月は何故か多いのが、飲み物をこぼし起動しなくなり何とかして欲しいという修理案件。
今回のDynabookのメーカー修理の見積りは、M/B交換で6万だったそうだ。汗

ファイル 92-1.jpg ファイル 92-2.jpg

零したのはジュース系等?らしい。塩分が多くないのが救いになるか?
とりあえずM/Bを洗浄剤で洗い流した後十分に乾燥させる。

ファイル 92-3.jpg

キーボードは交換することになったが、無事に起動することが出来た。

飲み物や液体をPCに零した時には、とにかく直ぐにACアダプターを抜いてバッテリーを外す事が最優先。

その後に、乾燥させないようにラップで包むか密閉出来るビニールに入れ、早急に近くの修理専門業者に持ち込むことが望ましい。
間違っても「電源が入るかな?」などと思ってまた起動させようとは思わないで欲しい。

特に「塩分を含んだ飲み物や汁物」は「甘い飲み物」よりリスクが高い。
これはイオンの導電率に関係することだが、排気ガス測定機器で有名な堀場製作所のサイトを見て頂ければ、ご存じなかった方でも何となく解って頂けるはず。

カップラーメンを食べながらノートPCを操作するのは厳禁なのです。♪

Dynabook AX/550 メモリ増設 CPU交換

表題ほど大した改造ではないが、「PCを少しでも速くしたい」というご希望のお客様からの依頼作業。ご存じの方も多いと思うが、DynabookはオリジナルBIOSと独自のハードウェア管理ソフトによりパーツ変更に制限の多い代表格のPCである。

http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/050602ax/spec.htm

今回の変更はメモリ増設とCPUの変更。対コストで体感できる速さのスペックアップが出来るかどうかが問題。
本当はHDDをSSDに載せ替えるのが一番速さを体感できるはずだが、そこまでコストを掛ける事ができるのかが微妙な年式のPC。

まずはメモリ増設だが、すでにメーカーが謳っている1280MBまでは御客様自身ですでに増設されている。
増設スロットで1GBモジュールが問題なく認識されるのは分かっているので2GBまでは確実に増設できるはず・・と言う確信を基にM/B上面に組み込まれている256MBモジュールを1GBに変更した。

このPCの場合、CPUの交換よりも既存のメモリモジュール交換の方が大変な作業だ。
アッパーパネルまで外さないとメモリ交換ができない。
殆どM/B交換と同じ位まで分解することになる。

ファイル 77-1.jpg ファイル 77-2.jpg

コストを抑えるため、バルク品の1GBモジュールを取り付けたが問題無く認識され、合計2GBまで増設できた。

次はCPUの変更。
オリジナルはDothanコアのセレ360だが当然、同コアのPentiumMへ変更したい所。
しかしBIOS側でSpeedStepに対応していなければ載せ替えは出来ない・・というか出来ても正常に動作しないので意味が無い。

試しに検証用のPentiumM/755へ載せ替えてみた。
認識はされ動作もするが案の定、BIOS側でSpeedStepに対応していない為、WindowsではFSBが最低倍率でしか動作せず諦めた。
まあ分かっていた事だが・・。さすが東芝さん。

最終的にCeleron380/1.6GHzへの変更に落ち着いた。本来ならば最上位のDothan390にしたい所だが、入手が難しい。
メーカー製PCでもCeleron390を搭載したPCが見当たらないので、当然ヤフオクなど中古市場でも出てこない。

ファイル 77-3.jpg ファイル 77-4.jpg

あと、380に交換するとBIOSの設定項目にDisable Bitの設定項目が表示されるようになった。(360の時はCPUが対応していない為なかったと思う。違っていたらすみません)

各状態でのベンチ比較は下記の通り。
ひよひよさんのCrystalMark2004 R3を使って計測した。
HDDとVideoの計測値は多少は違うと思うが時間がかかるので省略した。

< オリジナル Celeron360 + 1280MB >

CrystalMark : 14397

[ ALU ] 5257
Fibonacci : 1976
Napierian : 954
Eratosthenes : 824
QuickSort : 1481
[ FPU ] 6491
MikoFPU : 627
RandMeanSS : 3607
FFT : 1100
Mandelbrot : 1135
[ MEM ] 2649
Read : 1345.86 MB/s ( 1345)
Write : 368.70 MB/s ( 368)
Read/Write : 353.12 MB/s ( 353)
Cache : 5613.63 MB/s ( 561)


< 変更後 Celeron380 + 2048MB >

CrystalMark : 16242

[ ALU ] 6024
Fibonacci : 2254
Napierian : 1095
Eratosthenes : 943
QuickSort : 1710
[ FPU ] 7435
MikoFPU : 714
RandMeanSS : 4133
FFT : 1265
Mandelbrot : 1301
[ MEM ] 2783
Read : 1410.56 MB/s ( 1410)
Write : 362.07 MB/s ( 362)
Read/Write : 348.59 MB/s ( 348)
Cache : 6411.65 MB/s ( 641)

改造後の体感的な違いは、ある程度はある・・という感覚だろうか。
かなり速くなった、とまでは行かないが、効果はあったと感じるレベルだろう。

あくまで個人的な感想ですので、参考までに。

Dynabook TX/66H フリーズする

年末から新年にかけてとても忙しく、やっと投稿する余裕ができた。(^_^;)
今回も前に記事を書いたTX/66シリーズの不具合。
何気に機種も聞かず修理を受けてしまったが、見た瞬間「あ、やばいかも・・」と思ってしまった。

ファイル 54-1.jpg

前のTX/66Fは電源が落ちる症状だったが、今回のTH/66Hは頻繁にフリーズしてしまうという状態で持ち込まれた。
とりあえず起動してみると、起動した直後にフリーズ。「にっちもさっち」もいかない状態だ。でも起動してくれる?だけ状態は良いかなあ・・。
このHバージョンは前回のFバージョンより新しいIntelGM45Expチップセット/Core2Duo P8600を使ったシステムなのでまだ期待が持てるような気がする。

とりあえず色々と調べたところ、この機種に限りどうもBIOSのリビジョンと東芝独自の電源管理システムが怪しい。
お預かりした機種はVer1.8だったがVer2.2以降は電源関係の制御動作に関するアップデートがかなり含まれている。最新版はVer2.3である。

DOSモードでアップデートが出来れば問題ないが、東芝の場合Windowsが起動した状態でないとBIOSがアップデートできないので、フリーズしない状態までサービスやプログラムを止めた。せめてセーフモードで更新出来れば苦労しないのだが・・。

最新版Ver2.3にアップデート後は、通常の起動でもフリーズは起らなくなった。原因はやはり電源関係の制御プログラムだろうか・・。

ただ、購入時はこの状態にならなかった訳だから、なぜこの時期に起こるのか・・それが疑問として今でも残っている。

<追記>

CPUソケット裏側に表面実装されているNEC/TOKIN製Proadlizer(プロードライザー)の過熱・劣化による不具合が原因・・と言う事は、皆さん周知の事実でご存知だと思いますが、AX系のモデルに関してはプロードライザーを交換しなくても、この不具合症状を解決する事が出来るようになりました。♪

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=136

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=135

ファイル 54-2.jpg

但し、半田作業は必須です。あと、他のTX系などの機種でOKかどうかは判りませんが・・('◇')ゞ

Dynabook TX/66 電源が落ちる/フリーズする

珍しく?GiveUpした修理案件。機種はTX/66FS。

症状はACアダプターを繋ぐと電源が落ちるというもの。
よくあるのがACアダプターの経年劣化により、規定の電圧/電流を供給できないのが原因だが、今回はそうは簡単には行かなかった・・

ファイル 28-1.jpg

症状としては・・

・ACアダプター接続時にOS(Vista)が起動中又は起動後に突然電源が落ちる。
・バッテリー駆動だと問題は無い。
・バッテリー駆動中にACアダプターを接続すると瞬時に電源が落ちる
・セーフモードだとACアダプター接続で問題なく作業ができる。
・BIOS設定画面でもACアダプター接続で同様に問題ない。

という状態。

全てのデバイスのテスト/大容量ACアダプタへの交換/BIOSアップデート(海外モデルのものを適用、イレギュラーです)/分解清掃・・・などなど、あらゆる検査、対策をしてみたが全く改善しなかった・・自信喪失(;・∀・)
ただ、ACPI関係のハードウェアトラブルだろうという感じはする。

ググってみるとかなり同じ症状で悩んでる方がネット上で大勢いらっしゃる。こりゃメーカークレームだな・・って事で、3年保証のモデルと言う事もあり、即行メーカーへ出して無償修理してもらった。(無駄な労力は使わない主義)

10日前後かかったがM/Bが交換返送されてきて、サービス担当のお詫び文が入っていた。M/B交換後の動作試験では問題なし。症状は直っていた・・

「何が悪かったの?」って感じだったが、お客様のほうが急いでいたので、再度分解・検証する時間もなく、結局原因はわからずじまい。明らかに「これってリコールだろ」とは思ったが、サービス担当者の対応がとても良かったため、声を大にしては言わない事にしよう。

まあ、こんな事もあるさって言う修理案件でした。
(修理してないですが・・)


<追記>

CPUソケット裏側に表面実装されているNEC TOKIN製Proadlizer(プロードライザー)の過熱・劣化による不具合が原因・・と言う事は、皆さん周知の事実でご存知だと思いますが、AX系モデルに関してはプロードライザーを交換しなくても、この不具合症状を解決する事が出来るようになりました。ハート

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=136

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=135

ファイル 28-2.jpg

但し、半田作業は必須です。あと、TX系など他の機種でOKかどうかは判りませんが・・('◇')ゞ

ページ移動