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記事一覧

FMV LX50J 起動しない API2PC10電源修理

故障が多いと言われている富士通LXシリーズ一体型モデル。
一体型デスクトップPCでは主にNECのVR500系と今回の富士通LX系の修理が多い。

NECの場合は主にM/Bのコンデンサが膨張・破裂するが、FUJITSUは電源ユニット内の2次側コンデンサーがダメになる。

ファイル 81-1.jpg ファイル 81-2.jpg

今回の修理PCも埃による熱暴走と、電源ユニットのコンデンサ不良による起動不能のダブルパンチ。
埃の詰り方も写真の通り半端じゃない。かなり酷い状態だった。

電源LEDは点くが、全く無反応の状態。電源ユニットのコンデンサは二次側を5本SUNCON製に交換した。

ファイル 81-3.jpg ファイル 81-4.jpg

交換後は無事起動した。
FUJITSUのLXシリーズの場合は酷い状態だと、さらにM/Bまで逝ってしまうケースも有るようなので注意したい。

ファイル 81-5.jpg

電源に関してはAcBel製でAPI2PC10というモデル、コネクタはATX仕様だが筐体は特殊な形状。モニター用に12V出力が分岐配線されているが、加工すれば汎用のATX電源でも転用して交換可能な気がするが・・無理か(^_^;)

17インチモニター用の電源込みで、総出力170Wは負荷を考えると元からかなり厳しいのではないだろうか・・・。

NEC PC-VL570/K XPへダウングレード

標準でVista HomePremiumがインストールされているPCをXPにダウングレードしたいという依頼案件。
IntelG33 + ICH9DHでCore2Quad/Q6600がオリジナルで載っているモデル。
当時にしては高級なスペックですね。

ちなみにXPに変更する理由は・・Vistaが嫌い・・の一言だそうです。(^_^;)

ファイル 80-1.jpg

何て事はないように思える作業だが、気を付けなければいけないのはBIOSデフォルトでAHCIが有効になっていること。
っていうかSATA動作モードはAHCI固定になっていて変更できない。
普通にXPをインストールすればHDDを認識しないか、又はブルースクリーンになる。

ファイル 80-2.jpg

F6ドライバーインスト用にUSB/FDDを接続してインストールを始めたがUSB/FDDを認識しない・・なんで?

BIOS設定を見てみるとUSB Strage Device Configurationでデバイスのタイプをイチイチ選択しなければならないようだ。デフォルトのAutoではUSB/FDDを認識しない。

ファイル 80-3.jpg

当然Floppyを選択して再度インストール開始!・・またダメだ~。
BIOS上でTEAC FD-05PUB と認識されているのに・・
それなら・・と、Forced Floppyに変更し3度目の正直でインストール開始!

ファイル 80-4.jpg

今度は無事認識され、F6ドライバーをインスト出来た。
何のためにAuto選択ポジションなのかが意味不明。バグなのだろうか?

あとはXP用のデバイスドライバー集め。
チップセットとビデオドライバーはIntelなので問題無いだろう。
LANチップはIntel82556で同じインテルからDL出来るので問題無し。
残るRichoのCardBusドライバーとRealtek/ALC262用サウンドドライバーだが、NECのサイトから持って来ることが出来る。

サウンドドライバーは他のノートPC機種向けのものを探して欲しい。
他機種用だがインストールは可能です。

LOOX T70H PentiumM BGA 再リフロー

以前CPUファンエラーで修理したPC。今度はブルースクリーンになり起動しなくなった為、再入院することになった。
CPUファンは元気に回っているので、今回の不具合原因ではないようだ。

http://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=63

持ち込まれた時はBIOSも起動できない状態。CMOSをクリアしてBIOSは起動するようになったが、通常起動・セーフモード共にブルースクリーンが出て再起動がかかる。

ハードエラーには間違いはないようだが、メモリテスト・HDD/SMARTテスト共にエラーは無く異常は見られなかった。

試しに別のHDDにWindowsXPを新規でインストールしてみると最後まで行かずにインストール中にブルースクリーンで止まってしまう。
このエラーはメモリ不良の時によく出るものだ。しかし、メモリは正常だという事は事前のテストで分かっている。

ファイル 79-1.jpg

そうこうしている内に、再度BIOSが立ち上がらなくなる・・(^_^;)・・何故・・?

パーツを分解していくと、PentiumMのCPU/BGAパッケージ左端中央付近にヤニの吹いた跡が見つかった。(写真は拭き取った後です。うすく半楕円型の跡が分かると思いますが・すみません。)

ファイル 79-2.jpg

このLOOXを使ったことのある方は分かると思うが、ネットブックなのに膝の上に置いて使えない程、CPU/メモリ周りが加熱する。
BGAパッケージの半田が割れてもおかしくはないので、CPUを再リフローしてみた。

ファイル 79-3.jpg ファイル 79-4.jpg

仮組みの状態で起動させると無事BIOSがあがり、今度はWindowsもブルースクリーンを出さず無事に起動した。
ただし・・ユーザープロファイルがクラッシュしている様で正常には起動せず、Tempアカウントでの起動となった。
レジストリファイルもかなりダメージを受けているようだ。

ファイル 79-5.jpg

さらに悪い事に、Administratorのプロファイルもクラッシュした様でセーフモードでの管理者権限の変更もできなくなってしまった状態だ。もはや打つ手はない・・・。
通常ならデータを退避してOSリカバリーをするしか無いだろう。

今回は不幸中の幸いか、前回のファン修理の時に正常動作時のイメージをバックアップしてあった為、その時点までインストールされたプログラム関係を復旧することが出来た。新しいデータファイルは無事なので、予めコピーして追加で書き戻す。

久しぶりにデータバックアップの大切さを感じた修理でした(^_^;)

Dell OptiPlex GX270 コンデンサー交換

以前、不良コンデンサー問題で話題になった2003年発売のスリム型デスクトップ。もうすぐ発売から10年が経とうとしている。
企業ユーザーも多い機種だが、今回のGX270も某大企業の製品検査システムで使用されているようだ。

ファイル 78-1.jpg ファイル 78-2.jpg

ご覧の通り、CPU周りやメモリ周りの電源回路のコンデンサの殆どが膨張・破裂している。交換したのは計15本。
見た目問題無くても同回路・容量のコンデンサを全てSUNCON製へ交換した。

ファイル 78-3.jpg ファイル 78-4.jpg

苦労したと言う訳ではないが、イライラしたのがクーラーのリテンションの脱着作業。
樹脂製のプッシュピンで止めているのだが、年数が経った物は硬くなり割れてしまう事もある。
外さないでも交換作業が出来無い事はないが、どっちが良かったかは微妙・・。何とかピンを破損せずに脱着できた。

ファイル 78-5.jpg

コンデンサー交換後は無事起動した。

それにしても、ここまで酷くなる前に症状が出なかったのだろうか・・OSや基幹プログラムのフリーズなどが頻繁に起きていたはずだ。

これ以上酷くなると、MOS-FETやショットキーダイオード等のチップ類の破損・焼損に繋がる可能性が大きいので、「挙動がおかしい」と感じたらなるべく早く修理に出して欲しい。

Dynabook AX/550 メモリ増設 CPU交換

表題ほど大した改造ではないが、「PCを少しでも速くしたい」というご希望のお客様からの依頼作業。ご存じの方も多いと思うが、DynabookはオリジナルBIOSと独自のハードウェア管理ソフトによりパーツ変更に制限の多い代表格のPCである。

http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/050602ax/spec.htm

今回の変更はメモリ増設とCPUの変更。対コストで体感できる速さのスペックアップが出来るかどうかが問題。
本当はHDDをSSDに載せ替えるのが一番速さを体感できるはずだが、そこまでコストを掛ける事ができるのかが微妙な年式のPC。

まずはメモリ増設だが、すでにメーカーが謳っている1280MBまでは御客様自身ですでに増設されている。
増設スロットで1GBモジュールが問題なく認識されるのは分かっているので2GBまでは確実に増設できるはず・・と言う確信を基にM/B上面に組み込まれている256MBモジュールを1GBに変更した。

このPCの場合、CPUの交換よりも既存のメモリモジュール交換の方が大変な作業だ。
アッパーパネルまで外さないとメモリ交換ができない。
殆どM/B交換と同じ位まで分解することになる。

ファイル 77-1.jpg ファイル 77-2.jpg

コストを抑えるため、バルク品の1GBモジュールを取り付けたが問題無く認識され、合計2GBまで増設できた。

次はCPUの変更。
オリジナルはDothanコアのセレ360だが当然、同コアのPentiumMへ変更したい所。
しかしBIOS側でSpeedStepに対応していなければ載せ替えは出来ない・・というか出来ても正常に動作しないので意味が無い。

試しに検証用のPentiumM/755へ載せ替えてみた。
認識はされ動作もするが案の定、BIOS側でSpeedStepに対応していない為、WindowsではFSBが最低倍率でしか動作せず諦めた。
まあ分かっていた事だが・・。さすが東芝さん。

最終的にCeleron380/1.6GHzへの変更に落ち着いた。本来ならば最上位のDothan390にしたい所だが、入手が難しい。
メーカー製PCでもCeleron390を搭載したPCが見当たらないので、当然ヤフオクなど中古市場でも出てこない。

ファイル 77-3.jpg ファイル 77-4.jpg

あと、380に交換するとBIOSの設定項目にDisable Bitの設定項目が表示されるようになった。(360の時はCPUが対応していない為なかったと思う。違っていたらすみません)

各状態でのベンチ比較は下記の通り。
ひよひよさんのCrystalMark2004 R3を使って計測した。
HDDとVideoの計測値は多少は違うと思うが時間がかかるので省略した。

< オリジナル Celeron360 + 1280MB >

CrystalMark : 14397

[ ALU ] 5257
Fibonacci : 1976
Napierian : 954
Eratosthenes : 824
QuickSort : 1481
[ FPU ] 6491
MikoFPU : 627
RandMeanSS : 3607
FFT : 1100
Mandelbrot : 1135
[ MEM ] 2649
Read : 1345.86 MB/s ( 1345)
Write : 368.70 MB/s ( 368)
Read/Write : 353.12 MB/s ( 353)
Cache : 5613.63 MB/s ( 561)


< 変更後 Celeron380 + 2048MB >

CrystalMark : 16242

[ ALU ] 6024
Fibonacci : 2254
Napierian : 1095
Eratosthenes : 943
QuickSort : 1710
[ FPU ] 7435
MikoFPU : 714
RandMeanSS : 4133
FFT : 1265
Mandelbrot : 1301
[ MEM ] 2783
Read : 1410.56 MB/s ( 1410)
Write : 362.07 MB/s ( 362)
Read/Write : 348.59 MB/s ( 348)
Cache : 6411.65 MB/s ( 641)

改造後の体感的な違いは、ある程度はある・・という感覚だろうか。
かなり速くなった、とまでは行かないが、効果はあったと感じるレベルだろう。

あくまで個人的な感想ですので、参考までに。