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DELL XPS M1530 起動しない

nVIDIAのGPUが熱で半田割れを起こしてM/Bから剥離し、起動しなくなるという典型的な不具合。今回は電源を入れても薄い白縦線だけ入り何も表示しない状態。

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とりあえず本体を分解してM/Bを取り出す。CPUの下にIntelの965MCHその横にnVIDIAの8400MGPUチップが並ぶ(右側の写真)

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夏場にはやりたくない?がしょうがない。再リフロー作業を行う。

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動作確認は、仮組みした状態で電源を入れてみる。
何故かMediaDirectの画面?が立ち上がったが、その後再起動がかかり通常のBIOSのエラー画面が表示され、GPUが復活したのを確認出来た。

DELLではXPSシリーズだけでなくVostroシリーズなどでもこの修理は多い。
BGAパッケージが熱で反るのだろうか・・チップの外周部分で半田の剥離が起こるらしい・・

現在のnVIDIA製GPUチップ搭載ボードはバラして見るとチップの4隅を耐熱シリコン(エポキシ系の接着剤かも・・)で固めて角が浮かないようにM/Bに接着している様だ。
これって決して根本的な解決ではないと思うが・・(^_^;)

作業後の注意としては、OSが起動出来たら必ず直ぐに最新BIOSにアップデートする事。
でないと、またGPUが異常過熱して同じ事が起こる可能性がある。

SONY VAIO PCV-HX50B 再起動を繰り返す

同シリーズを以前にも修理したが、やはり設計上の問題ありの個体なのかもしれない。まあ、ソニータイマーにしては発動が遅い方かな・・?
基本的にかなり熱に弱いので、埃によるヒートシンク目詰まり・ファンの汚れなどに気を使わなければいけない。
この季節、エアフローの悪いスリムケース全般に言えることだが・・・・

原因は電解コンデンサーの容量抜け+ノースブリッジのヒートシンク脱落(固定用のピン外れ)による熱暴走だが、今回はウィルス感染もしていてMBRが書き換えられてしまっていた。これもPCが再起動して正常に起動しない原因の一つかもしれない。

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ノースブリッジのBGAチップもかなり過熱していた様なので、場合によっては再リフローしないと起動しないかな・・と思ったが今回は大丈夫だった。
コンデンサは820uF/6.3Vが全滅でメモリ周りも含め、合計9本張替。ヒートシンク固定ピンも再取付。ウィルスは駆除用PCで駆除後MBRを書き戻す。
その他にも必要なフォルダに隠し属性を付けられたり、変なレジストリエントリーがされていたので、レジストリ修復も手作業で行った。

ファイル 65-3.jpg

ここ最近ウィルス感染の修理が多く、その内の殆どのPCに「光プレミアム/ネクスト」のセキュリティ対策ツール(ウィルスバスター)がインストールされているのだが、何故か全く動作していない。

「念力」や「トリプル茶柱」ではウィルスは駆除できないのかな?・・(^_^;)

Lenovo G475 インプレッション

2か月ほど前にLenovoから発売されたAMD初の統合プロセッサFusionAPU・E-350を搭載した14インチLED液晶モバイルノート。

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1ダイの中にデュアルCPUコア/GPUコア/ノースブリッジの3機能を統合したもので、サウスブリッジに相当するA50Mコントローラーハブと組合わせて使われる。
VAIOからの買い替えでお客様から環境移行依頼を受けたので触ったインプレッションを少々。スペックは下記リンクの通り。

http://www.pcworkman.com/pdf/g475.pdf

まず価格にびっくり。
5月末時点で3万円台前半で購入できる。スペックから考えて数年前では考えられない価格だ。コスパは高いと言わざるを得ない。

メモリ容量は2GB足して合計4GBに容量アップした。増設後はそこそこ不満の無い速度で動作するが、2GBのままだと、けっこう「もっさり」している感じが強い。

内蔵メモリコントローラーはデュアルでなくシングルチャンネルなので、既存の2GBモジュールとの相性はシビアにならなくて良い。なおビデオメモリで300MB強取られるので、予算に余裕のある人は最初から4GBモジュールを増設してもOK。

ファイル 64-2.jpg

CPUは1.6GHzのデュアル動作でエクスペリエンス・インデックスは3.8。
もう少し速いクロックが欲しい気もするが、CPU動作をモニターしてみると両コアが100%で動作し続ける事は普通に使っている場合ほとんど無いので十分なのだろう。

特筆するのはモバイルノートPCとしてのGPUの描画性能の高さ。
DirectX11に対応しているRadeonHD6310/GPUなので、そこそこゲームも出来るだろうし、普通に使って不満が出る事は無いのではないだろうか・・。

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発熱もかなり少なく、使い続けてもPC自体がほとんど熱を持たないのも評価できる。
ただしCPUファンが回りっぱなしなので排気音が気になる人も多少居るかもしれない。
これは後々のBIOSのアップデートで変更になる可能性がある。

4GBメモリでも少し動作が「もたつく」感じがするのはCPUの処理速度の問題では無く、HDD自体のアクセス速度の問題だろう。
現状はHGST製の250GB/5400rpmのHDDが搭載されAHCIモードで動作している。

A50MのSATAコントローラーはSATA3.0(6Gbps)規格対応なのでもったいない気がする。
厳密にはBIOS側の対応が必要かもしれないが、SSDに載せ替えれば現状でも処理が速くなり不満が無くなるはず。

とにかくAMD初の統合プロセッサはかなり完成度が高いと思う。
某メーカー製ノートPCのように描画性能を上げるためにnVIDIAのGPUチップを無理に積んで熱くて壊れやすいノートPCよりはシンプルで格段に良い・・というのが個人的結論。

でも、よく考えたらAndroidスマートフォンより安い・・
ノートPCも2年ごとに買い替える時代になったわけですね。

FUJITSU LOOX T70H CPUファンエラー

起動時にBIOSが「CPU Fan Error」を表示して起動しなくなった2004年発売のFUJITSU製LOOXモバイルPC。
ファン修理の他に80GBHDDを環境移行して250GBのHDDに換装。

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使われているFANはTOSHIBA製MCF-301AM05というモデル。調べると意外とこのファンは不具合を起こすらしい。FUJITSU製PCの他の機種にも幅広く使われている。

埃の目詰まりや、軸受けの摩耗などが回転不良・破損の原因になると思われる。
今回は埃はそんなに詰まっていなかったので、とりあえず分解してみると軸受け部にかなりのガタがある。

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FANを外して軸受け部を清掃・グリスアップ後、仮組みで起動せてみると、異音・エラーメッセージも無く無事OSが起動した。

元から軸受け部のガタ(遊び)が大きく、異物や埃が入り込みやすいのかもしれない。
今回は交換せず清掃・グリスアップで様子を見る事とした。

BIBLO NB16C/T CPU交換&無線カード内蔵

2003年に発売されたノートPC。もう少し使いたいが遅くて使い物にならないと言う事で改造した。

http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0301/biblo_loox/nb/index.html

まずはCPU交換。オリジナルはNorthwoodコアのMobile Celeron/ 1.6GHzだが、これを同コアMobile Pentium4/ 2.2GHzに換装。
注意したいのは後発のBaniasコア。製造プロセスは0.13μで同じだがこのボードのチップセット(Ali+ATI)では動かない。
それとBIOS設定はCPUがSpeedStep対応なので必ず変更する事。でないとCeleronより遅くなってしまう。

ファイル 62-1.jpg ファイル 62-2.jpg

当然メモリはMAXのオンボード256MB+512MB=768MB。試に1GBモジュールを付けてみたが認識しなかった・・・512Mbitチップのモジュールなら大丈夫だろうと思ったが残念。ビデオメモリには64MBを振り分けた。
HDDはSSDに変えれば激速になるはずだが、そこまでする時代のPCではないと言う事で却下。
オリジナルは40GBだが、すでに80GBに変更してある。OSもXP/Proへ変更済み。

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あと、オリジナルに付いているTVチューナーボードを外してminiPCIスロットにIntel2945無線LANボードを搭載し無線LAN子機を内蔵タイプにした。
アンテナは小型タイプを取り付けて筐体内で両面テープで固定。
ココでも忘れてはいけないのがBIOSの無線LAN有効への変更と、ボード上の無線ハードON/OFFスイッチでボードを有効にすると言う事。
上位機種で無線付きモデルがあるので、無線の内蔵されていないモデルのマザーボード上にも無線ON/OFFスイッチがある。

ファイル 62-4.jpg ファイル 62-5.jpg

無事に無線も繋がりめでたし。上位の無線内蔵機種は11b規格なので11gで繋がれば、まだまだ使える。
欲を言えばHDDを5400rpm回転モデルへ交換したいが137GB越えのビッグドライブに対応していないと思う・・コストパフォーマンスが悪いかな?