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Vista SP1のインストールに失敗 起動しない

今回はOSトラブル編。ハードには依存していない修理だと思う。ネットで検索すればこのSP1インストール時のトラブルは多く書かれているし、中々根が深い。
諦めて泣く泣くクリーンインストールを選択した方々も多いのではないかと思う。

持ち込まれたのはMouseComputer製EGP631DR80BというミニタワーPC。名前の通りCPUは第5世代Pentium4/CedarMillが搭載されている。M/BはECS製P4M900T-MでVIAチップセット(P4M900 / 8237A)のモデル。
カーソルの点滅する黒い画面でストップして、セーフモードにも入れない状態。

http://www.mouse-jp.co.jp/company/news/2007/news_20070117_01.html

http://www.keian.co.jp/products/products_info/p4m900t_m_1/p4m900t_m_1.html

ファイル 76-1.jpg

まずHDD(Seagate/80GB)のハードウェア検査から始めてみると、数セクタがクラッシュしていたのでセクタ修復後にHDDのイメージをバックアップする。
先にイメージを取っておかないと、何か起きて修復不能になった時に再インストールしか手段が無くなるからだ。

ファイル 76-2.jpg ファイル 76-3.jpg

Vistaの回復コンソールからスタートアップの修復を行い、再起動してみるが、0x0000C1F5ブルースクリーン。
やれやれ・・・(^_^;)相変わらずセーフモードもまだ入れない状態だ。

インスールされているドライバーのログファイル$TxfLogが破損し、整合性がとれていないのが原因らしい。
MSによればドライブを取り外せと言う事らしいが、システムドライブなのに、そんな事言われても・・外したくても外せない。

という事でKnoppixでブートしてコンソールを使いログファイルを削除し、無事Vistaは起動した・・・。そしてサービスパックのインストールの途中からスタート!・・と思ったら完了出来ずに今度は黒画面の0xc0000034でフリーズ。(^_^;)

ファイル 76-4.jpg

いいかげんにしてくれ~。

http://support.microsoft.com/kb/975484/ja

上記を参考に、回復コンソールからレジストリを修正した。
再起動後はサービスパックの削除(インストール中止)から始まる。

ファイル 76-5.jpg

これで何とかSP1インストール前のデスクトップが表示されるまでに至った。

再度起動している状態のイメージを取り直し、Vista(HomeBasic)の修復インストールを行い、SP2まで無事アップデートが完了した。
なんとか既存のプログラムやデータを損ねずに作業を終えることが出来た。

しかし、なんと長い道のりだったか・・ハードのトラブル修理の方が数倍作業が楽だ・・
(だいぶ端折って書いているので、この他にも色々と作業してます。文章嫌いなので・・)

それにしてもVista以降のWindowsは「OSが起動している状態からしか修復インストールが出来ない」と言うのは今回の様なケースの場合、非常に困るのだが・・。

http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2010/10/15/windows-7-quot-quot.aspx

この記事を見る限りWindowsのROM起動からの修復インストールは今後も出来ないのだろうなあ・・。

Sotec DS3030 電源が入らない

3年ほど前にCPUなどをアップグレードしたお客様からの修理依頼。
その時はオリジナルモデルのCeleronDをCore2DuoE6600に変更しRadeon3450のボードを追加した・・などなど。M/BはECSのOEMだ。945チップセットなのでCoreアーキテクチャのCPUに対応している。

http://pc-support.jp.onkyo.com/upfile/HARDWARE/SPECSHEET/DS3030_SPEC.htm

ファイル 75-1.jpg

写真の通り原因はヒートシンクの目詰りによる熱暴走かと思ったら大きな間違いだった。
電源ユニットが完全にアウト。分解してみると2次側の平滑コンデンサがほとんど膨張しているし、サイドが焼けただれているものもある。

ファイル 75-2.jpg ファイル 75-3.jpg

おまけに冷却用のファンが回らない。ファン自体は壊れていないが、ファン電源制御用の基板が熱で逝ってしまっているようだ・・。

とりあえずコンデンサを交換後、CPUクーラーを清掃して電源を入れてみると、無事起動した。念の為、ファンも新品のモノと交換。
さて、ファンの電源をどうするか・・・。

12Vのラインから配線を分岐させて電源をとっても良かったがM/Bにケースファンの3Pコネクタが一つ空いていたのでこれを利用することにした。
その方が、もし何かあった時(あると困るけど)対応しやすいだろう。

ファイル 75-4.jpg ファイル 75-5.jpg

ファンのケーブルはユニットから引き出して配線する。

このTFX電源(FSP250-50SAV)はネットで調べると良く壊れるらしい。ヤフオクなどでも動作品が結構出品されているが新品ではないので同じ事が起きる可能性は高い。

Mouse Computer KDS7550R 起動しない

2009年に発売されたマウスコンピューター製BTOパソコン。iiyamaディスプレイとセット販売されたモデル。
CPUはCore2Duo/E7500でHGSTの500GB/HDDのスリムケースPC。

http://www.mouse-jp.co.jp/company/news/2009/news_20090626_04.html

ショップブランドと変わらない自作PCのような物で、M/BはECSのG31T-Mが採用されている。SOTEC(現ONKYO)などのPCでも使われていたローコストM/Bで以前の修理記事でも書いたと思う。

http://www.keian.co.jp/products/products_info/g31t-m_1/g31t-m_1.html

ファイル 74-1.jpg

起動しない原因は電解コンデンサの膨張だ。特にメモリ周りの6.3V/1000μFコンデンサ(東信工業製)が劣化している。
同じ規格品の持ち合わせがなかったので6.3V/820μFと合計4本交換した。

ファイル 74-2.jpg ファイル 74-3.jpg

交換後は無事起動して修理完了。

ファイル 74-4.jpg ファイル 74-5.jpg

2009年といえば、たった2年程前・・この頃はどこのM/Bメーカーも液体でなく固体コンデンサを採用している時代だが、1円でもコストを下げなければ業界で生き残れない価格競争の弊害なのだろうか・・・。
全く厳しい世の中ですねぇ。

Lenovo A62 9342-CTO 起動しない

2008年夏ごろ発売されたAMDプラットフォームのThinkCentre A62 Small Desktopシリーズの中の1機種。BTOなのでバリエーションが多い。
今回も電源は入りファンは回るが無反応、という良くある不具合。

M/BはオリジナルでL-A780 Rev1.0というモデルナンバーが付いている。
チップセットはAMD780V+SB700を採用。CPUはAthlon X2/4450Bが載っていた。

ファイル 73-1.jpg ファイル 73-2.jpg

NVIDIAチップセットと同じでAMDのチップセットもノースブリッジのBGAパッケージに加熱で半田クラックが入る故障は多い。
という事で、780VのIGPを再リフローしてみる。

ファイル 73-3.jpg

いつもの通り仮組みで電源を入れてみると無事BIOSが上がった。

ファイル 73-4.jpg ファイル 73-5.jpg

BIOSを最新版にアップデートして作業終了。ただ、今回不思議に思ったのは、ケース内部やヒートシンクに埃も少なく、特に熱暴走するような感じではなかった。

納品する際に、お客様に設置場所などを伺ったが、なるほど、スリムケースなので横置きにして上部にモニターを置き、左側パネルの吸気口を完全に塞いでしまっていたそうだ。

スリムケースでもなるべく立てて設置し、サイドパネルや後部の吸気口や排気口は絶対に塞がないように使いましょう。

Dell XPS 630i 起動しない

NVIDIA nForce 650i SLIチップセットを採用した2008年3月に発売されたミドル~ハイエンドユーザー・ゲーマー向けPC。

http://www.pcworkman.com/pdf/xps_630i.pdf

OSはVistaからのダウングレードのXP/Proで、XPロゴ画面からブルースクリーンになり再起動を繰り返す、又は停止すると言う症状。

ファイル 72-1.jpg

調べてみると、このモデルは発売当初かなりフリーズを繰り返すと言う事で問題になったらしい。
原因の結論は結局出ていないようだが、色々な記事を参考にするとnForce650iのESA(Enthusiast System Archtecture)と言うデバイスや冷却パーツの状態を監視する機能とBIOSプログラムの不適合が原因のようだ。(個人的な推測です)

このモデル特有のLEDによる派手なライトアップもESA機能で管理されている。
BIOSバージョンに関しては1.0.8以降に対策が施されているようだが、詳細はわからない。


ただ今回はこれが原因ではなく、フロントファンの目詰りによるHDDの加熱・クラッシュが原因。HDDもこれまた曰く付きのST3750630AS / Barracuda7200.11だったのでファームの不具合も疑ったが、これは対応版だった。

スナップショットは取らなかったが、セクタが300近くクラッシュしていた。SMARTもエラーを出している。当然、Cドライブが全く読み込めない状態なので、ツールを使ってセクタを回復させ、Cドライブを復旧させた。

一応SMARTエラーが出なくなり、使える状態まで復旧できたが、これ以上使い続けるのは厳しいだろう・・と言う事で、新しいHDDへ環境を移して修理完了。