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記事一覧

Asus M2N-E SLI メモリエラー

AMDプラットフォームのnForce500チップセットを搭載したAsus製M/Bを使った自作PC。起動しないと言う事でお預かりした。CPUはAthlon64 X2 4200+でOSはXP。ビデオカードは往年の最上位GPUであるGeForce7900GTXのボードが取り付けられていた。

ファイル 56-1.jpg

結果的にはメモリエラーが原因だったが、OSの出すエラー/フリーズをだましだまし無理やり使っていた為にHDD(WD1600YJ)もかなりダメージを受け、セクタクラッシュが多発している状態だった。

ファイル 56-2.jpg

HDDのセクタクラッシュはメモリエラーによるものだったので、SMART他、機械的には全く問題はない状態でセクタ修復後は問題なく使える状態。
ただ、不安要素の一因なので起動ドライブは新HDDへ交換し環境を移行した。

nForceチップセットはかなりメモリチップとの相性が厳しい為メモリモジュール選びには注意が必要。特に個体差かもしれないがこのM/Bはメモリスロットが「きつい」様で、かなり力を入れて押し込まないとメモリモジュールがしっかりと装着されない。
今回の不具合はメモリを増設するときに注意を怠ってしまったのが原因の様だ。

ここで気が付いたことを一つ・・。
大体のM/Bはハードウエアエラーが発生した時に障害箇所別で違うパターンのビープ音を鳴らすが、よくビデオカードの障害エラー音とメモリ障害のエラーの音を間違えてしまうケースがある。

例えばAward製BIOSの時は「ピー・ピ・ピ」という「長+短×2」パターンのビープ音が鳴った場合、一般的にはビデオカードのハードウェアエラーを表しているが、メモリ障害のエラーでもこのパターン音を鳴らす事があるので覚えておくと良いかもしれません。

Asus P5LD2-VM 起動ロゴ画面で止まる

WindowsXPの起動ロゴ画面で止まってしまい、起動しない自作PCが持ち込まれた。
分解してみると、明らかにCPUの熱暴走の為に、レジストリファイルが破損して読み込めず起動できない状態のようだ。

ファイル 55-1.jpg ファイル 55-2.jpg

CPUはPrescottコアのPen4/3.2GHzモデル640。このヒートシンクの目詰まり具合からすると、まず熱暴走に間違いないだろう。
とりあえず、ケース内のパーツを脱着してすべて清掃後、再度起動してみる・・起動するわけないか・・(^_^;)

と言う事で復旧作業に入る。
まずコンソールからRepairフォルダのレジストリを書き戻す。そして起動すると、OSインストール直後の状態・環境で起動する。

この状態ですべてのハードウェア検査を実施。特に問題は無いようだ。
次に、復元ファイルから正常と思われるレジストリファイルをConfigフォルダへコピーして起動。クラッシュ前の環境に近い状態に復旧した。
今回のPCは、システムファイルがかなり破損していた為、修復インストールも同時に行った。

昨年の夏の猛暑の後遺症といったところだろうか・・
ヒートシンクに写真程度まで埃が詰まっていると、CPU負荷が高いアプリやゲームを動かす方は、かなり要注意なのでチェックしましょうね。

Dynabook TX/66H フリーズする

年末から新年にかけてとても忙しく、やっと投稿する余裕ができた。(^_^;)
今回も前に記事を書いたTX/66シリーズの不具合。
何気に機種も聞かず修理を受けてしまったが、見た瞬間「あ、やばいかも・・」と思ってしまった。

ファイル 54-1.jpg

前のTX/66Fは電源が落ちる症状だったが、今回のTH/66Hは頻繁にフリーズしてしまうという状態で持ち込まれた。
とりあえず起動してみると、起動した直後にフリーズ。「にっちもさっち」もいかない状態だ。でも起動してくれる?だけ状態は良いかなあ・・。
このHバージョンは前回のFバージョンより新しいIntelGM45Expチップセット/Core2Duo P8600を使ったシステムなのでまだ期待が持てるような気がする。

とりあえず色々と調べたところ、この機種に限りどうもBIOSのリビジョンと東芝独自の電源管理システムが怪しい。
お預かりした機種はVer1.8だったがVer2.2以降は電源関係の制御動作に関するアップデートがかなり含まれている。最新版はVer2.3である。

DOSモードでアップデートが出来れば問題ないが、東芝の場合Windowsが起動した状態でないとBIOSがアップデートできないので、フリーズしない状態までサービスやプログラムを止めた。せめてセーフモードで更新出来れば苦労しないのだが・・。

最新版Ver2.3にアップデート後は、通常の起動でもフリーズは起らなくなった。原因はやはり電源関係の制御プログラムだろうか・・。

ただ、購入時はこの状態にならなかった訳だから、なぜこの時期に起こるのか・・それが疑問として今でも残っている。

<追記>

CPUソケット裏側に表面実装されているNEC/TOKIN製Proadlizer(プロードライザー)の過熱・劣化による不具合が原因・・と言う事は、皆さん周知の事実でご存知だと思いますが、AX系のモデルに関してはプロードライザーを交換しなくても、この不具合症状を解決する事が出来るようになりました。♪

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=136

https://www.pcworkman.com/blog/diary.cgi?no=135

ファイル 54-2.jpg

但し、半田作業は必須です。あと、他のTX系などの機種でOKかどうかは判りませんが・・('◇')ゞ

Acer ASM5800 起動しない

みなさん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今回はIntelG43+ICH10を搭載したPC。まあ、Acer製なので自作PCとほとんど変わらない。M/BはAcerオリジナル。
いつもと変わらず?「起動しない」状態で持ち込まれた。

ファイル 53-1.jpg ファイル 53-2.jpg

電源を入れると、反応なし。ただファン類は回っている。
POST音も鳴らないのでメモリジュールもしくはビデオ(ATI4650)が怪しい。
年式も新しく、無理な使い方はしていないというので電源/CPUは除外して検証してみた。

メモリはDDR3-1333のデュアル動作。最近DDR3モジュールのトラブルがとても多い。それもバルク品でなく一流メーカー製のモジュールがクラッシュしているパターン。
この機種もTranscend製の2Gモジュールだったが、これから疑った。

思った通り、3番スロットのモジュールがクラッシュしており、外してシングルチャンネルならPOST音が鳴り起動/動作する。うーん。このパターン多いなあ。
クラッシュしたと思われるメモリモジュール一枚では起動しない。

結局、同じ規格のTranscend製モジュールと交換し、念のためBIOSを最新版へアップデートして修理は完了した。

DDR3規格になってからSDRAMチップの製造プロセスが微細化しているのでそれが原因だろうか・・モジュールの設計時期も関係してくるのかもしれない。

そういえばメモリ交換したPCははDDR3が出始めの頃のモノが多いのも事実です。(^_^;)
要注意ですねこりゃ。

QDI P6I440BX 起動しない

懐かしのインテル440BXチップセット搭載のQDI製M/Bを使った研究分析専門向けにCWL Systemsというアプリメーカーが組んだオリジナルPC。
OSはWindows98SE/英語版で、CPUはなんとSlot1のKatmaiであ~る。

http://www.pcworkman.com/pdf/qdi_440bx.pdf

ファイル 52-1.jpg

現状はBIOSが「起動しない」状態で持ち込まれた。まず疑われるのは電源ユニットとCPU/マザボだろう。製造から10年近く経ったものなので、どれも寿命で破損している可能性はある。

CPUファンが異音を出しながら不安定に回転していたので、まずはCPUを交換・・するとPOST音が鳴って起動したが・・BIOSは表示されない・・でWindows98が起動した!?
こういう仕様なのか??

CPUクラッシュは確実なので、この状態でほかのパーツを検証した。電源は12Vが不安定(一応DELTA製)で交換。まあ、10年間ご苦労さんって感じですね。(^_^;)

ビデオボードはMatroxG400を搭載したMA16DG。
これも試しにGeForceのカードと交換してみると、BIOS画面が表示されるようになった。もしかするとこのカードはTV出力用のファームウェアを書き込んでしまったモノなのかもしれない。
CMOSをクリアしてBIOS画面も設定出来ないと困るので、これも交換。やっと安定して起動するようになった。

ところで、オリジナルM/BはPentiumII対応だが、このシステムはPentiumIIIの500MHzがのっている。BIOSがカスタマイズされているのかなあ・・
詳しい資料もないし、まあいいか・・

困ったのはCPUファン。交換したのはサーバー向けモデルだったので、ヒートシンクは大型だがCPUファンが無い。で、改造を施してOwltechの60mmファンを取り付けた。
この向きだとノースとメモリモジュール両方冷却できますね。(^_^;)

ファイル 52-2.jpg ファイル 52-3.jpg

PentiumIIIと言えども、負荷をかけるとCPUファン無しでは触れない程度まで熱くなる。ケース内のエアフローがスムースなら問題はないとは思うが・・

このPC、デフォルトで64MB!のメモリ容量だが動作は軽快。余分なソフトなどなく、研究解析のシステムだけなので気持ち良いくらい速く動作する。

それに比べ昨今のシステムはなんてリソース食いなのだろう・・